ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
ゴールドラット博士が 『ザ・ゴール2』に込めた思い
【第1回】 2016年4月4日
著者・コラム紹介バックナンバー
岸良裕司 [株式会社ゴールドラット・コンサルティング・ジャパンCEO]

あなたの人生の目標は?

1
nextpage

博士が20歳の時に立てた人生の目標

“What is your goal in your life? ”――代々、ゴールドラット家では、「お前の人生の目標は何だい?」と問いかけて子育てをするのが習わしになっています。

 エリヤフ・ゴールドラット博士も幼い頃から事あるごとに問われ、必死になって考えました。そして20歳の時、『世の中の人に「考えること」を教える』という目標を立てました。

 なぜ、この目標に至ったのでしょうか。その理由は「人は明晰に考えられるようになれば、充実した意義のある人生が過ごせるようになる」と考えたからです。

 そして『世の中の人に「考えること」を教える』という目標は、『ザ・ゴール』シリーズを通じて発展し、実現していくことになります。

『ザ・ゴール』(原題:The Goal)が世界的ベストセラーとなった後、博士はTOC(制約理論)を単なる生産管理の理論から、あらゆる問題解決に応用できる「思考プロセス」へと発展させ、『ザ・ゴール2』(原題:It’s Not Luck)を発表しました。

さらに進化させた「思考プロセス」

 博士は「思考プロセス」を三段階にわたり進化させてきました。

 最初に「思考プロセス」が開発されたのは、『ザ・ゴール』の出版後、『ザ・ゴール』がベストセラーになった後の1988年のことでした。

 当時は、<ジョナ・コース>と名づけられ、『ザ・ゴール』の主人公アレックスの恩師ジョナのように、生産改善を教えられるようにするプログラムでした。

 第二の進化は、この『ザ・ゴール2』が発刊されるのと同時に、1991年にスタートした<ジョナ・プログラム>です。これは、ジョナのように考え、組織の問題解決ができるように開発されたものでした。

 そして第三段階は、2008年に出版された『ザ・チョイス』(原題:The Choice)で描かれたように、充実した意義ある人生を過ごすための「思考プロセス」までに飛躍的に進化させました。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
人工知能はどのようにして 「名人」を超えたのか?

人工知能はどのようにして 「名人」を超えたのか?

山本 一成 著

定価(税込):本体1,500円+税   発行年月:2017年5月

<内容紹介>
最強の将棋AIポナンザの開発者が超重要技術、「機械学習」「深層学習」「強化学習」を解説。そのうえで「知能とは何か」という問への回答を示す意欲作です。自らの手で人工知能を創り、将棋名人と並ぶまでに成長させてきた著者が腹落ちしたことだけを書いているので、世界一やさしく面白い人工知能の本になっています。

本を購入する
ダイヤモンド社の電子書籍

(POSデータ調べ、5/7~5/13)



岸良裕司 [株式会社ゴールドラット・コンサルティング・ジャパンCEO]

1959年生まれ。株式会社ゴールドラット・コンサルティング・ジャパンCEO。日本TOC推進協議会理事。TOCをあらゆる産業界、行政改革で実践し、活動成果のひとつとして発表された「三方良しの公共事業改革」は、ゴールドラット博士の絶賛を浴び、2007年4月に国策として正式に採用された。成果の数々は国際的に高い評価を得て、活動の舞台を日本のみならず世界中に広げている。08年4月、ゴールドラット博士に請われて、ゴールドラット・コンサルティング・ディレクターに就任し、日本代表となる。そのセミナーは、わかりやすく、実践的との定評がある。著書に『全体最適の問題解決入門』『「よかれ」の思い込みが、会社をダメにする』(以上ダイヤモンド社)などがある。
 

 


ゴールドラット博士が 『ザ・ゴール2』に込めた思い

エリヤフ・ゴールドラット博士が20歳の時に立てた人生の目標――それは、『世の中の人に「考えること」を教える』というものでした。そして、その目標は、『ザ・ゴール』シリーズを通じて発展し、実現していくことになります。
『ザ・ゴール』が世界的ベストセラーとなった後、博士はTOC(制約理論)を単なる生産管理の理論から、あらゆる問題解決に応用できる「思考プロセス」へと発展させ、『ザ・ゴール2』を発表しました。博士が『ザ・ゴール2』に込めた思いを、側近中の側近だった岸良裕司氏が明かします。

「ゴールドラット博士が 『ザ・ゴール2』に込めた思い」

⇒バックナンバー一覧