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ゴールドラット博士が 『ザ・ゴール2』に込めた思い
【第3回】 2016年4月18日
著者・コラム紹介バックナンバー
岸良裕司 [株式会社ゴールドラット・コンサルティング・ジャパンCEO]

充実した意義ある人生を送るために

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会社が繁栄し続けるための3つの要素

『ザ・ゴール2』のメインテーマはもちろん、全体最適の問題解決手法である「思考プロセス」ですが、それ以外にも、在庫をいかに適正化するかというサプライチェーンの手法や、相手の立場に立ち、相手が断れない提案をつくる手法なども紹介されています。

 主人公が問題に直面し、解決策を考えることを通して、手法が編み出されていくプロセスが開示されているので、より深い学びが得られるようになっています。

 さらに興味深いのは、『ザ・ゴール2』でゴールドラット博士は、モノ言う株主に対して、会社が繁栄し続けるために欠かせない3つの要素を挙げています。

 その3つとは、「株主」「顧客」「従業員」です。これらの3つの要素は、どれが一番ということではない、という博士の主張が以下の主人公のセリフに刻まれています。

『企業の目標は「現在」から「未来」にわたって「お金を儲けることです。儲けることで、投資してくれた株主にも還元することができます。

 しかし、従業員の利益を守ることも不可欠です。「現在」から「未来」にわたって「従業員に安心で満足できる環境を与える」――それが企業の掲げるべき2つ目の目標です。

 そして3つ目の目標が、「現在」から「未来」にわたって「市場を満足させること」。市場を創り出す顧客に見放されては儲けることも従業員を雇い続けることもできません。

 この3つの目標を対立させずに実現できれば、企業は繁栄し続けて明るい「未来」を持てるようになります!』

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岸良裕司 [株式会社ゴールドラット・コンサルティング・ジャパンCEO]

1959年生まれ。株式会社ゴールドラット・コンサルティング・ジャパンCEO。日本TOC推進協議会理事。TOCをあらゆる産業界、行政改革で実践し、活動成果のひとつとして発表された「三方良しの公共事業改革」は、ゴールドラット博士の絶賛を浴び、2007年4月に国策として正式に採用された。成果の数々は国際的に高い評価を得て、活動の舞台を日本のみならず世界中に広げている。08年4月、ゴールドラット博士に請われて、ゴールドラット・コンサルティング・ディレクターに就任し、日本代表となる。そのセミナーは、わかりやすく、実践的との定評がある。著書に『全体最適の問題解決入門』『「よかれ」の思い込みが、会社をダメにする』(以上ダイヤモンド社)などがある。
 

 


ゴールドラット博士が 『ザ・ゴール2』に込めた思い

エリヤフ・ゴールドラット博士が20歳の時に立てた人生の目標――それは、『世の中の人に「考えること」を教える』というものでした。そして、その目標は、『ザ・ゴール』シリーズを通じて発展し、実現していくことになります。
『ザ・ゴール』が世界的ベストセラーとなった後、博士はTOC(制約理論)を単なる生産管理の理論から、あらゆる問題解決に応用できる「思考プロセス」へと発展させ、『ザ・ゴール2』を発表しました。博士が『ザ・ゴール2』に込めた思いを、側近中の側近だった岸良裕司氏が明かします。

「ゴールドラット博士が 『ザ・ゴール2』に込めた思い」

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