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成功する人の考え方
【第34回】 2016年4月20日
著者・コラム紹介バックナンバー
加地太祐 [経営者、陽明学者]

成功する人は出藍の誉れを意識している

「人生を変えたい」「夢を実現したい」と思う人は多い。しかし、一体どれだけの人がその実現に向け努力しているだろうか。現役の経営者で陽明学者の加地太祐氏は、「成功するためには、何より実践が大事」と説く。本連載では、加地氏の初の著書成功する人の考え方の内容をベースに、成功に必要なポイントをお伝えする。キミは「出藍の誉れ」という言葉を聞いたことがあるだろうか?

出藍の誉れ

 出藍の誉れ(しゅつらんのほまれ)という言葉を聞いたことがあるだろうか?

 現代風に訳すと「教えを受けた生徒が成長して先生を超える」ことを指す。

 しかし、現代社会で、この考えを意識している人は少ない。

 まず義務教育では、学校で教えたこと以外の知識を使って問題を解いてはならないという。

 皆さんが知る日本の頂点の大学でも同様の事があった。

 僕が講演を終えて後日、教授から連絡が入ったのだが、「生徒からのレビューが好評でした! 嬉しいです!」

 とても不思議な違和感だ。

 キミたちは知っているだろうか? 大学講師は生徒からの格付け評価によって一喜一憂していることを。

 僕らの先祖が培ってきた師と弟子の感覚はどこに行ったのだろう?

 義務教育をとやかく言うつもりはない。

 しかし、生徒は教えてもらっていない方法で答えを提出したとき、きっと「褒めてもらえるかな? 勉強しているね!」と考えていたことだろう。

 それを教えていないからという理由で×にされれば、その子はきっとそれ以後、新しいアイデアを考えることはないと思う。

 確かに、先生より生徒が優秀になれば、先生は職を失う。

 しかし、教育は先生を食わせるために存在するのではない。

 「師の後を求めず、師の求めたるところを求めよ

 先生たちは何を目指しているのだろう?

 子どもたちは先生の目指しているところを目指すのに……。

 学ぶ本質は、師に追いつくのではなく、師の目指す先にあると言われている。

師は弟子に追い抜かされることこそ誉れであり、弟子は師を追い越してこそ、真の弟子である。

 著者のフェイスブックサイトはコチラ→https://www.facebook.com/seikousuru/

師の自覚

 僕の娘は高校受験に失敗して一流ではない高校に進学した。

 しかし、僕の師との出会いによって慶應義塾大学を目指すようになる。

 現在の学校から慶應義塾に合格をした者はいない。

 学校の先生はいう。

 「無理だからやめて、別の進路にしなさい」

 娘からその報告を聞いて僕は思った。

 「どんな学校でも、生徒は無限の可能性を持っていて二流も一流もない。しかし、教師に二流は存在する」

 事業や仕事でもそうだ。

 僕らは年齢を重ねると、次第に弟子や後輩が増えてくる。

 しかし、自分が教える側の人間だと意識している者は多くない。

 自分の考えが弟子の考えに直結し、自分のレベルが低ければ、弟子は容易に自分を越えてゆく。

 自らが教える立場であれば、簡単に抜かれてはならない。

 弟子が努力して成長する以上に、教える者はさらに努力するのだ。

 自らが教える立場であれば、目標は遙か未来を見るべきだ。

 弟子は師の見ている方向へと舵を切る。

 その目標が小さければ、弟子は大きな過ちを犯すことになる。

 師匠にとっては弟子が自分を超えていくことは喜ばしいことだ。

 師と弟子、互いに高まろうとする所に出藍の誉れが生まれる。

「後輩の成長が自分の成長要因になること」を成功する人は知っている

加地太祐(かじ・たいすけ)
1976年大阪生まれ。株式会社aim代表取締役。
阪南大学高等学校中退後、溶接工に。その後、サラリーマンになり英会話スクールに通うが、1年後の2004年に通っていた英会話スクールが倒産。当時の従業員に「給料を数ヵ月もらわぬままオーナーが失踪したので助けてください!」と生徒なのに相談される。月商18万円で家賃支払いが23万円と大赤字なのにもかかわらず、「可哀想だから」と400万円を借金して援助し、サラリーマンを続けながら思いがけずオーナー経営者になる。
しかし、3ヵ月で資金がなくなり、助けてと言った従業員も退職。その後、英会話スクールの経営を実弟にまかせるが、1年後に病死する。この人生のどん底のときに安定したサラリーマンを辞め、給料の出ない英会話スクール経営1本に絞る。その後、NOVAが倒産し英会話教師だった外国人失業者があふれた。彼らを黙って見過ごせないと、生徒が増えたわけでもないのに日払いで外国人を雇う。この行動が新聞に紹介され、それがもとで生徒数が飛躍的に増え、以後、順調に業績を伸ばす。
2015年2月6日、交通事故に合い5日間意識不明に。6日目に目覚めたとき、「このまま死んだら僕はこの世界に何も残していないことになる」と愕然とする。
それがきっかけで、スタッフや愛する娘たちに残せるのは「言葉しかないのだ」と悟り「成功する人の考え方」の連載をスタート。純粋に言葉の力を試すために名前をふせたままスタートするも幸運にも支持を得て開始8ヵ月で3万いいね!を突破。月間リーチ数250万人の人気ウェブサイトに成長する。年間1000人以上の経営者と対話し、会社経営を行う傍ら、1人でも多くの成功者を世に出したいと、日夜、記事の執筆に精力を注いでいる。山田方谷を学ぶ実践塾「方谷 塾」塾頭、陽明学者。
所属団体
・盛和塾<大阪> 世話人。稲盛和夫の経営者塾世話人
・EO Osaka<Entrepreneur Organization>理事。アメリカに母体を持つ経営者団体。年商100万ドル以上の経営者が集まる団体
成功する人の考え方HP http://ekusia.com/
フェイスブックページ  https://www.facebook.com/seikousuru/
 

※次回は、4月27日(水)に掲載します。

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阪南大学高等学校中退後、溶接工に。その後、サラリーマンになり英会話スクールに通うが、1年後の2004年に通っていた英会話スクールが倒産。当時の従業員に「給料を数ヶ月もらわぬままオーナーが失踪したので助けてください!」と生徒なのに相談される。 月商18万円で家賃支払いが23万円と大赤字なのにも関わらず、「可哀想だから」と400万円を借金して援助し、サラリーマンを続けながら思いがけずオーナー経営者になる。
しかし、3ヶ月で資金がなくなり、助けてと言った従業員も退職。その後、英会話スクールの経営を実弟にまかせるが、1年後に病死する。 この人生のどん底のときに安定したサラリーマンを辞め、給料の出ない英会話スクール経営1本に絞る。 その後、NOVAが倒産し英会話教師だった外国人失業者があふれた。 彼らを黙って見過ごせないと、生徒が増えたわけでもないのに日払いで外国人を雇う。 この行動が新聞に紹介され、それがもとで生徒数が飛躍的に増え、以後、順調に業績を伸ばす。
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 ・盛和塾<大阪> 世話人 稲盛和夫の経営者塾世話人
 ・EO Osaka<Entrepreneur Organization> 理事 アメリカに母体を持つ経営者団体。年商100万ドル以上の経営者が集まる団体

 


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いつの時代も変わらない、成功をめざす人が身につけたい思考と行動の原理原則とは何かを、経営者であり、陽明学者でもある著者がやさしく語りかける。フェイスズックで月間リーチ数250万を超える人気コラムの作者がダイヤモンド・オンラインの読者に特別に贈る人生を変えるヒント。

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