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こじらせない離婚
【第3回】 2016年4月27日
著者・コラム紹介バックナンバー
原口未緒 [弁護士]

夫「誰が食わせてやってると思ってる!」
妻「いや、財産半分私のものです」
五百田達成×原口未緒「離婚しないための心理学」対談(第1回)

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なぜ、日本では3組に1組が離婚してしまうのか? 新刊『こじらせない離婚』が話題の離婚案件専門弁護士と、男女のコミュニケーションを熟知した心理カウンセラーが、離婚しないためのポイントをあぶりだしていく特別対談、第1弾。
(構成・佐藤友美/撮影・竹内洋平/聞き手・今野良介)

離婚の7割は妻から切り出している

――五百田さんの『察しない男 説明しない女』は、まるで「離婚の原因コレクション」のようでした。心理的な「男と女の違い」が離婚の原因に直結してしまうんだな、と。

原口未緒氏(以下、原口):私のところに離婚相談にいらっしゃる方も、「男性と女性の結婚に対する考え方の違い」に端を発して、そのまま離婚に至っていることが多いですね。

五百田達成氏(以下、五百田):『察しない男 説明しない女』で、とくに読者の反響が大きかったのは「男性は理屈で動き、女性は感情で動く」というテーマです。家庭を築くとき、こうした考え方の違いがトラブルの原因になっていくことが多いようですね。

五百田達成(いおた・たつなり)作家・心理カウンセラー。株式会社五百田達成事務所代表。30万部を超える『察しない男 説明しない女』ほか著書多数。Yahoo!ニュース個人などで情報発信中。


原口:まさにそうですね。離婚の現場を見ていると、男女の違いを義務教育で教えたほうがいいんじゃないか、とすら思います。

五百田:男性は「外に彼女ができた」とか、明確な理由がないと自分から離婚を切り出さないんじゃないかと思うのですが、実際のところはどうですか?

原口:統計的には、離婚の7割くらいは女性から切り出しているようです。

五百田『こじらせない離婚』を読んで納得したのが、女性は「もう無理」が離婚の理由になりうるというところ。これはもう、ほとんどの男性には理解できない。女性にしてみれば、経済的な事情や子どもの将来を考えたら離婚しないほうが得策だ、と頭ではわかっていても、気持ちが「もう無理」となってしまったらもう元には戻れない。そこが男性との大きな違いだなと思いました。

原口:「自分がこの先どうしたいのかはわからないけど、とにかく夫に耐えられないから離婚したい」という方が、女性には本当に多いですね。私は弁護士ですが、離婚相談にいらっしゃる方にはいつも「心の整理が9割、法律1割」とお伝えしています。「もう無理」は、離婚の原因にはなっても、離婚が成立する理由にはなりにくいからです。まずは自分の気持ちを言語化して整理しないと、必ず離婚話はこじれていきますね。

女性はなぜ「生理的に無理」と感じるのか?

五百田:「もう無理」と言えば、男がもうひとつ理解できないのが「生理的に無理」という、あれです。

原口:ああ、それ、女性はよく言いますね(笑)。

五百田:男からしてみれば「生理的に無理」だと思う前に、なぜちゃんと話をしてくれないのか、と思うわけです。いわゆる熟年離婚のケースだと、10年も20年も我慢して、そう言われることがありますよね。

原口女性の「生理的に無理」は、スタンプカードのようなものなんです。靴下が脱ぎっぱなしとか、お風呂からあがって裸でうろうろするとか、そういう些細な「ダメポイント」が少しずつ溜まって、ある時スタンプが最後のマスまで埋まったときに「生理的に無理」となるイメージです。その1つひとつのポイントは、とるに足らないことなんですよね。

五百田:「もう無理」となってしまったあとでは、「なぜ?」と言っても、もう遅いと。

原口:いちいち指摘すること自体も、イライラにつながりますからね。

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原口未緒(はらぐち・みお) [弁護士]

弁護士。1975年東京都生まれ。98年学習院大学法学部卒業、2003年弁護士登録。都内法律事務所にて民事、商事、家事、刑事、倒産処理など多様な案件を扱う。08年、北海道の法律事務所へ赴任。地域唯一の弁護士として主に債務整理案件を担当。

10年に独立し、未緒法律事務所を開所。夫婦・離婚案件を主に扱い、相談件数は350を超える。13年より業務にコーチング・カウンセリング・セラピーなどの手法を取り入れ、「心もケアする弁護士」として奮闘中。自身も離婚経験がある。本書が初の著書。

 


こじらせない離婚

なぜ、日本では3組に1組の夫婦が離婚するのか? そしてなぜ、離婚はドロ沼化してしまうのか? 自分にとって理想的な形で着地する方法を公開した、フィクション仕立ての離婚指南書『こじらせない離婚』のエッセンスをお伝えする連載。

「こじらせない離婚」

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