経営×物流

山崎製パンはなぜ、災害時の緊急食料支援に強いのか

大雪で絶賛された「神対応」
株主総会でも話題に

 「大雪の中ヤマザキパンさんが神対応!」

 14年2月に首都圏・甲信越を襲った大雪の際、多くのクルマが立ち往生した中央道談合坂サービスエリアで、納品時間に間に合わなかった山崎製パンの配送トラックが積荷のパンや団子などを無料で配り、その写真とともに短文投稿サイト「ツイッター」で称賛されたニュースを覚えている向きも多いだろう。

 実際にはこの美談は、会社としてあらかじめマニュアルなどで定めた対応ではなく、納品指定時間を大幅に過ぎ、工場に持ち帰っても廃棄処分の道しか残されていなかったことから本社の承認を得たうえ、食料に困っているサービスエリアのドライバーたちに特別に配布したというのが真相だ。

 だが、何気ない「ツイッター」のつぶやきをマスコミが注目したことから大きなニュースとなり、翌日には山崎製パンの株価も上昇。翌月の定時株主総会でも話題となるなど、同社の危機管理への姿勢が食品企業としての矜持とともに図らずも周知されることになった。

 こうした柔軟な対応も、物流機能を3PLに業務委託していたら不可能な対応であっただろう。

 もちろん、山崎製パンの「自前主義」は、株主が求める経営の効率化という面からみると課題が多い。

 赤字続きの「デイリーヤマザキ」を筆頭に、飯島社長の「強い意志」(前出OB)で続けている不採算事業も散見される。

 経済合理性と事業運営の冗長性という半ば相反する要素が、絶妙なバランスのうえに成り立っているのが、「リスクに強い」とされる山崎製パンの姿なのである。

 とはいえ、山崎製パンが再び、緊急救援の食料を増産しなければいけないような天変地異が起きないことが、何よりであるのはいうまでもない。

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