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あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場

“経済合理性”のためには“倫理”が要る
「正社員擁護論」に見るタダ乗り問題の本質

河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長],渡部 幹 [モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]
【第8回】 2010年8月25日
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正社員と非正社員の格差はあって当然!?
「格差擁護派」の人々が考えていること

 今週の『週刊ダイヤモンド』の特集「解雇解禁 タダ乗り正社員をクビにせよ」を、もう読んでいただいただろうか。センセーショナルなタイトルだが、先週このコラムで述べた「正社員のフリーライダー問題」に切り込んでいる。この連載の筆者の1人も、本特集に寄稿させていただいた。

 筆者は発売初日からネット上の有名掲示板やツイッターを観察しているが、タイトルのインパクトの強さもあって、賛否両論、多くの意見が飛び交っているようだ。

 それらの中に、面白いものがいくつかあった。簡単に言うと、「正社員と非正社員の間に格差はあって当然」という「格差擁護派」の意見である。

 たとえば、「派遣社員が残業して、多くの仕事を必死でこなしている横で、『派遣社員を管理する』という名目の正社員がのんびりネットを閲覧していたり、その他の正社員は定時で帰ってしまう」というケースがあるとしよう。

 格差擁護派の立場からは、「それの何がいけないのか?」という反論が返ってくる。

 論理はこうだ。派遣社員は、その会社が派遣会社との契約で雇った「商品」であり、規約に違反していなければ「商品」をどう使おうが会社の自由だ。したがって、派遣社員が大変だろうが、その雇い主である会社の社員の振る舞いについてとやかく言われる筋合いはない――。

 そもそも企業によっては、正社員が定時に帰れないからこそ、「残業要員」として派遣社員を雇ったケースもある。その場合、「残業を派遣社員に任せて定時に帰る正社員がフリーライダーだと言われるなら、派遣など雇えないではないか」というわけだ。

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河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長]

ワトソンワイアットを経て、「人と組織のマネジメント研究所」(株)道(タオ)を設立。ベストセラーとなった『ニワトリを殺すな』をはじめ、『デビルパワー エンジェルパワー』『育ちのヒント』(共に幻冬舎)など著書多数。慶応丸の内シティーキャンパス客員ファカルティー。

渡部 幹(わたべ・もとき)
[モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]

UCLA社会学研究科Ph.Dコース修了。北海道大学助手、京都大学助教、早稲田大学准教授を経て、現職。実験ゲームや進化シミュレーションを用いて制度・文化の生成と変容を社会心理学・大脳生理学分野の視点から研究しており、それらの研究を活かして企業組織にも様々な問題提起を行なう。現在はニューロビジネスという大脳生理学と経営学の融合プロジェクトのディレクターを務めている。代表的な著書に『不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか』(共著、講談社刊)。その他『ソフトローの基礎理論』(有斐閣刊)、『入門・政経経済学方法論』、『フリーライダー あなたの隣のただのり社員』 (共著、講談社)など多数。


あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場

いつになったら報われるのか――。熾烈な競争に晒されたビジネスマンは疲れ切っている。そんな彼らに強い負の感情を抱かせるのが、職場で増殖中の「タダ乗り社員」(フリーライダー)だ。タダ乗り社員が増える背景には、企業の制度やカルチャーが変化し、組織に矛盾が生じている側面もある。放っておいてはいけない。ベストセラー『不機嫌な職場』の著者陣が、タダ乗り社員の実態と彼らへの対処法を徹底解説する。

「あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場」

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