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あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場

頑張る人が白い目で見られる職場のリスク
「顧客満足」を履き違えたタダ乗り社員の深刻

河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長],渡部 幹 [モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]
【第9回】 2010年9月1日
著者・コラム紹介バックナンバー
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 正社員同士の「労労問題」も、様々な形で起きている。

 先週8月23日に発売された『週刊ダイヤモンド』の特集「解雇解禁」を、ご覧になっただろうか。筆者も5ページにわたって記事を掲載させていただいたが、特集への反響は大変大きかったようである。

 特集そのものは、労使問題とは別に社員間で起きる「労労問題」が今の日本の職場では大きくなりつつあること、そして正社員の解雇規制や改正派遣労働法を主なテーマとして扱いながら、現場で働く人たちの不公平を是正することが、社会全体で見たときに日本の活性化に必要ではないのだろうか、という問いかけであった。

 この労労問題、週刊誌の特集では、正社員と非正社員との関係性の構図を中心に描かれていた。しかし、組織成果という視点から見ると、相変わらず見過ごすことができない正社員同士の「労労問題」も、色々な現場で起きているようだ。これは、拙著や本コラムでも書き続けていることだ。

 今回は、その1つのケースを新たに紹介したい。

レベルが高い仕事を目指す人は邪魔?
頑張る人が白い目で見られる職場

 ある会社の人と食事をしたときの話だ。同席したのは、神田さん(仮名・30代前半)と、神田さんの元上司である平野さん(仮名・40代後半)の2人である。

 神田さんは、「私、周りから浮いちゃって、白い目で見られるんですよね~」と語る。神田さんは、私の知る限り、いつも新しい提案を考えて、仕事を面白くしようとする前向きな仕事スタイルの人だ。俗に言う、「ハイパフォーマー」の部類に入る人である。

 その神田さんから、突然そんな言葉を聞いたので、私は思わず「エッ? どういうこと?」と聞き返してしまった。

 その問いに、隣に座っていた元上司の平野さんが答えてくれた。

 「こいつ、工夫して『こうしたらどうですか』と、より高いレベルの仕事にしようと頑張るでしょ。それが、今のうちの会社だと浮いちゃんですよね」

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河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長]

ワトソンワイアットを経て、「人と組織のマネジメント研究所」(株)道(タオ)を設立。ベストセラーとなった『ニワトリを殺すな』をはじめ、『デビルパワー エンジェルパワー』『育ちのヒント』(共に幻冬舎)など著書多数。慶応丸の内シティーキャンパス客員ファカルティー。

渡部 幹(わたべ・もとき)
[モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野 准教授]

UCLA社会学研究科Ph.Dコース修了。北海道大学助手、京都大学助教、早稲田大学准教授を経て、現職。実験ゲームや進化シミュレーションを用いて制度・文化の生成と変容を社会心理学・大脳生理学分野の視点から研究しており、それらの研究を活かして企業組織にも様々な問題提起を行なう。現在はニューロビジネスという大脳生理学と経営学の融合プロジェクトのディレクターを務めている。代表的な著書に『不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか』(共著、講談社刊)。その他『ソフトローの基礎理論』(有斐閣刊)、『入門・政経経済学方法論』、『フリーライダー あなたの隣のただのり社員』 (共著、講談社)など多数。


あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場

いつになったら報われるのか――。熾烈な競争に晒されたビジネスマンは疲れ切っている。そんな彼らに強い負の感情を抱かせるのが、職場で増殖中の「タダ乗り社員」(フリーライダー)だ。タダ乗り社員が増える背景には、企業の制度やカルチャーが変化し、組織に矛盾が生じている側面もある。放っておいてはいけない。ベストセラー『不機嫌な職場』の著者陣が、タダ乗り社員の実態と彼らへの対処法を徹底解説する。

「あなたの会社は大丈夫? 「タダ乗り社員」を生む職場」

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