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40代を後悔しない50のリスト【時間編】
【第13回】 2016年6月22日
著者・コラム紹介バックナンバー
大塚 寿 [エマメイコーポレーション代表取締役]

仕事のスピードをあげるのに一番有効なのは?
最も多い意見は「○○」だった

時間がない40代が仕事のスピードをあげるには、どうすればいいのだろうか?1万インタビューで最も多かった意見は「仮説思考」の重要性だった。思考スタイルを変えることは、仕事のやり方を根本的に改善することにつながる。シリーズ最新作『40代を後悔しない50のリスト【時間編】』から、一部を抜粋して紹介する。

【後悔リスト13】考える作業に時間がかかりすぎた

 時間が慢性的に足りない40代は、仕事のやり方を根本的に変えることが求められます。細かい効率化も必要ですが、それ以上に仕事の進め方のプロセスそのものを更新するような改善をしないと、やるべきことが雪だるま式に膨らんでいってしまいます。

 そのためにうまくいっている先人たちが実践していたのは、思考スタイルを大きく変えるということです。効率を上げて作業時間を短縮するというのは限界がありますが、物の見方や考え方を変えることは、作業工程を大きく省くことにもつながるのです。

 諸先輩から頻繁に出てきた言葉は「仮説をつくる力」でした。市場をリサーチして情報を集め、丁寧に分析を繰り返してようやく結論を出すというやり方は、どうしても時間がかかります。そのときに情報の精度やフレームワークにこだわりすぎると、いくら最終的に正しい結論にたどり着けたとしても、仕事のプロセス改善にはなりません。

 これまでそうしたスタイルで結果を出してきた人は、40代になるととたんに時間が足りなくなり、自分が思い描いたやり方を完璧にこなすことが難しくなります。

 しかし、仕事のスピードをドラスティックに変えていくには、ゴール(結論)にいかに早く飛ぶかという工夫をしないといけません。分析より先に結論にたどり着く力、いわゆる「仮説思考」の重要性が40代になると特に増してくるのです。

 仮説思考は「分析→結論」というフローを、「結論→分析」へと反転させることですが、そこで肝になるのが「検証」です。仮説思考の難しさは、先にたどり着いた仮説が間違っていたとき、その後の仕事も間違った方向に進んでしまうことです。

 ですので、仮説の精度を上げること、そして、その仮説が正しいかどうかの検証を常に行うトレーニングをし続けないといけません。そうでないと早く結論にたどり着いても成果につながりませんし、後でやり直すはめになれば、もっと時間がかかってしまいます。

 仮説思考は頭のいい人だけができるものではありません。誰にでもトレーニング次第でできるようになります。少ない情報からどんな結論が導き出せるのか、物事の因果関係を常に考える習慣がつくれれば、次第に仮説の精度は上がっていきます。

 なぜあの店には行列ができるのか、いつもランチをしているお店のメニューはなぜ少ないのか、部下のAさんとBさんの成果が違うのはなぜなのか……などをきちんと自分の頭で考え、自分なりの結論を出す訓練をするのです。

 そしてさらに重要なのは、その仮説が正しいかどうかを検証するクセを持つことです。実は40代は、30代までと比べるとその検証が多くできる立場にあります。マネジャーは単なる情報、ファクトだけでなく、部下の成功や失敗のプロセスそのものを知ることができます。

 自分で検証しなくても、周囲のメンバーを使って因果関係の事例を集めることで、その検証が効率的に行えるのです。これまでは自分で失敗して痛い思いをしないとわからなかったことも、部下の失敗から仮説の検証ができます。

 常に仮説をつくるトレーニングをしていれば、あとは他人を使った検証により、仮説の精度も結論にたどり着く思考のスピードも上がっていくのです。

 プレイング・マネジャーは、人の成功・失敗から因果関係の事例をたくさんストックしながら検証を繰り返して、仮説力を高めてください。

【ポイント】部下の成功・失敗の因果関係から検証して、「仮説力」を高める

第14回に続く(6/24公開予定です)

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大塚 寿(おおつか・ひさし) [エマメイコーポレーション代表取締役]

1962年、群馬県生まれ。株式会社リクルートを経て、アメリカ国際経営大学院(サンダーバード校)でMBAを取得。現在、オーダーメイド型企業研修を展開するエマメイコーポレーション代表取締役。
挫折の多かった10代、「もっとやれるはずだ」という想いと現実とのギャップに悶々とした20代を過ごした。なんとか現状を変えようと、リクルートの営業マンという立場から、社内外の大手企業・中小企業の管理職や経営者1万人以上にアドバイスを求めるが、その中でも40代を後悔している人が特に多いことを発見。その轍を踏まないように準備し、40代で自己実現を果たす。歴史上の成功者よりも、身近な市井の人の成功・失敗に学ぶことの合理性を痛感している。
著書にシリーズ累計28万部の『40代を後悔しない50のリスト』『30代を後悔しない50のリスト』『結婚を後悔しない50のリスト』(以上ダイヤモンド社)など多数。


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元リクルートの営業マンだった著者が、これまで出会った管理職・経営者・定年退職者1万人以上にインタビューしてわかったのは、40代こそが「人生最大の分かれ道」だということ。そして、40代が最も後悔していることこそ「時間の使い方」だった。「仕事と家庭」「自分の仕事と部下のマネジメント」「自己実現と出世」「夫と父」「妻と母」など、限られた時間の中でバランスを取り続ける両立世代が、自分らしい生き方・働き方を取り戻すには? 計画術から習慣術、仕事術、マネジメント術、バランス術まで、『40代を後悔しない50のリスト【時間編】』から一部を抜粋して紹介する。
 

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