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働き盛りのビジネスマンを襲う 本当に怖い病気

山ガールと中高年の登山ブームに潜む罠
頭痛だけでは済まない高山病の恐怖

市川純子 [(財)日本ヘルスケアニュートリケア研究所]
【第28回】

近年の登山ブームで増えているのが「高山病」だ。高山病は高地へ到着した際に、頭痛や食欲減退、呼吸困難などに陥る病気。こうした症状がではじめたら無理をせずにすみやかに下山しよう。重症化すると脳浮腫や肺水腫になることもある。下山したあとも息苦しさなど症状が続く場合は、呼吸器系医師の診察を受けよう。

マウイ島と富士登山で高山病に襲われた
外資系広告代理店プランナーTさん(40歳)

マウイ島観光でその兆候が…
激しい頭痛と吐き気に襲われる

 Tさんは、外資系広告代理店のプランナー。コピーライターの妻との2人暮らしで、子どもはいない。年末年始と夏休みの年2回、妻とバリ島などのアジアのリゾートか、ハワイに海外旅行をしている。

 前回の旅行もハワイのオアフ島だった。その旅行のワイキキ滞在中、1日だけオプショナルツアーのマウイ島観光に参加した。賑やかなワイキキと違い、マウイは昔のハワイらしさが残るのんびりとした空気があった。

 観光バスで、マウイ島で最も標高が高いハレアカラ火山の山頂を目指しているときにバスガイドから説明があった。

 「間もなく標高3000メートルを越えます。山頂はとても風が強く、寒いですから上着を来てください。地上より酸素が薄いので、くれぐれもゆっくり動いてください。また気分の悪い方は申し出てください。たまに倒れてしまう方もいますので…」

 そのアナウンスを聞きながら、すでにTさんはフワフワした感覚とともに激しい頭痛と吐き気に襲われていた。しかし、山頂からの景色を楽しみにしている妻を見ていたら、気分が悪いと言いだせずにいた。ノロノロとバスを降りた途端、めまいに襲われ、その場で動けなくなってしまった。

 意識はあるが、足が鉛のようになって動けない。やっとのことでバスに戻り、座席でじっとしていた。頭に心臓が入っているかのように、ドクドクと音がして激しい頭痛がする。息苦しい。心配そうに見守る妻に見守られながらじっと目をつぶっているしかなかった。

 30分程度の自由時間のあと、他のツアー客がバスに戻ってきた。バスが山頂から次の目的地の港町ラハイナを目指し、つづら折りのカーブを何度となく曲がった。そのたびに吐き気を我慢した。ラハイナに着く頃、ようやく吐き気と頭痛から解放された。

 翌日ワイキキに戻り、同じツアーに参加している医師にマウイ島でのことを話した。医師は「軽い高山病ですね。高山病はあなどれませんから、すぐ回復してよかったです」と笑顔で話してくれた。

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市川純子 [(財)日本ヘルスケアニュートリケア研究所]

1961年生まれ。財団法人日本ヘルスケアニュートリケア研究所 所長。広告代理店で大手私鉄の広報を担当。その後PR会社に転職し、医薬品や化粧品分野に携わる。2003 年にJ&Tプランニングを設立。代表取締役に就任。研究や情報の開発も行いヒット商品を数多く手がける。医療健康美容分野の研究のために2010年財団を設立。


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