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社会貢献でメシを食う。NEXT 竹井善昭

英EU離脱、トランプ現象に見る「大きな物語」なき参院選のゆくえ

竹井善昭 [ソーシャルビジネス・プランナー&CSRコンサルタント/株式会社ソーシャルプランニング代表]
【第159回】 2016年6月28日
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 まさかの「離脱派」勝利で世界に衝撃を与えたイギリスの国民投票。なにしろ、結果が明らかになった24日には、世界の株式市場から実に合計2兆1000億ドル(約215兆円)の金が消えたというから、それだけこのニュースの衝撃が凄まじかったわけだ。

日本でも同様の事象が起きようとしている

 正直に言って、僕もこの結果には驚いた。たしかに、事前の世論調査では「離脱派」有利と報じられていたが、調査結果と実際の行動は異なる場合も多いし、いくらなんでも本当に離脱派が勝つとは思わなかった。もっとも世界中の多くの人がそう感じていたからこそ、この投票結果が「衝撃的」だったわけなのだが、ともあれ今回の件でハッキリしたことがある。それは、「格差がますます拡大している世界のなかで、多くの人々が求めていることが何か?」ということだ。それは、単にお金(給料)でも、富の再配分でも、ましてや富裕層の没落でもないということだ。

イギリスで問われた「自国の主権」

 今回の投票を巡って、「残留派」が「離脱派」に対して主張してきたことは、「EUを脱退すれば、イギリス経済は大打撃を受ける」ということである。離脱派は「EUに加盟しているから欧州各地から移民が押し寄せてきて、雇用が奪われている」と言うが、「離脱すれば海外資本がイギリスから逃げ出し、EUとの貿易も減り、イギリス経済が低迷することで雇用はかえって減る」というのが残留派の主張である。これが日本のメディアが主に伝えてきたことだ。

 後者の主張は一見するとロジカルであり、合理的に見える(だから、世界の多くの知識人や経済専門家は、離脱はないと見ていた)。しかし、実体経済が得てして経済合理性と乖離するように、政治の世界や国民の感情は合理的でないことも多い。今回の国民投票に関して、イギリスのジャーナリストであるコリン・ジョイス氏は、ニューズウィーク誌でこのように述べている。

以下、「ニューズウィーク日本版」6月28日号より引用


僕が思うに、みんなが投票所で自分の胸に問いかけるのは「経済に悪影響があるか」ではない。最後に問うのは「自国の主権をカネのために売り飛ばしていいのか」だ。


 ここで言う「自国の主権」というのは、たとえば「EUに加盟していると、自国の法律もEUのルールに従わなければならない」ということだ。EUの肥大した官僚主義の弊害は、今回の国民投票関連のニュースでも繰り返し語られた。しかし、そのばかばかしい実態に関してはあまり伝えられていないと思う。この件については、ロンドン在住の情報通信コンサルタントの谷本真由美氏が、このように伝えている。

以下、「WirelessWire News」より引用


例えばタンポンの消費税を決める法律、掃除機の吸引力がすごすぎてはいけない、ゴム手袋は洗剤を扱えなければならない、スーパーで売られるキュウリとバナナは曲がっていてはいけない、ミネラルウオーターのボトルには「脱水症状を防ぎます」と書いてはならない等です。


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竹井善昭 [ソーシャルビジネス・プランナー&CSRコンサルタント/株式会社ソーシャルプランニング代表]

マーケティング・コンサルタントとしてクルマ、家電、パソコン、飲料、食品などあらゆる業種のトップ企業にて商品開発、業態開発を行なう。近年は領域を社会貢献に特化し、CSRコンサルタント、社会貢献ビジネスの開発プランナーとして活動。多くの企業にてCSR戦略、NGOのコミュニケーション戦略の構築を行なう。「日本を社会貢献でメシが食える社会にする」ことがミッションに、全国各地で講演活動を行なう。ソーシャル系ビジネスコンテストや各種財団の助成金などの審査員多数。また、「日本の女子力が世界を変える」をテーマに、世界の女性、少女をエンパワーメントするための団体「ガール・パワー(一般社団法人日本女子力推進事業団)」を、夫婦・家族問題評論家の池内ひろ美氏、日本キッズコーチング協会理事長の竹内エリカ氏らと共に設立。著書に『社会貢献でメシを食う。』『ジャパニーズスピリッツの開国力』(いずれもダイヤモンド社)がある。

株式会社ソーシャルプランニング
☆竹井氏ブログ 社会貢献でメシを食う〝REAL(リアル)〟
☆Twitterアカウント:takeiyoshiaki


社会貢献でメシを食う。NEXT 竹井善昭

CSRやコーズマーケティングをはじめ、「社会貢献」というテーマがポピュラーとなったいま、「社会貢献のセカンドウェーブ」が来ている。新たなサービスやプロジェクトのみならず、新たな主役たちも登場し始めた。当連載では話題の事例を取り上げながら、社会貢献的視点で世の中のトレンドを紹介していく。
*当連載は、人気連載『社会貢献を買う人たち』のリニューアル版として、2014年1月より連載名を変更しました。

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