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山崎元のマネー経済の歩き方

アクティブ運用者の仕事の中身

山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
【第145回】 2010年9月21日
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 前々回の本連載で、「インデックス運用よりもアクティブ運用のほうがずっと楽だ」と書いたところ、複数の読者から「アクティブ運用のファンドマネジャーは何をしているのか」と質問があった。

 この問いには、時期により、会社により、また、ファンドマネジャーの考え方によっても違う答えが出てくるので、この点はあらかじめお断りしておく。

 ひと昔前と今とで大きく違うのは、株式市場が開いているときの時間の過ごし方だ。昔は、ファンドマネジャーが証券会社に直接注文を出すことが多かったので、証券会社と長々電話するケースが多かった。今では、売買執行は売買専門の部署のトレーダーに任せることが多くなった。これは、分業による効率化でもあるし、取引の高度化への対応でもあるが、ファンドマネジャーと証券会社の癒着を防ぐためという意味も大きい。

 かつて、証券会社の側から見て手っ取り早い注文のもらい方は、ファンドマネジャーを接待することだった。今晩接待すると、翌日には「お返し」の注文が出る、というような時代が確かにあった(筆者は、両方を経験した)。

 売買の手間から解放されて、ファンドマネジャーは何をしているのか──。市場を漫然と見ている人はやはり多いが、アクティブマネジャーでは、調査に時間を使っている場合がある。アクティブ運用の手数料が高いのは、調査にコストがかかるからだと説明されることが多いから、当然といえば当然だ。

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山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。


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12社を渡り歩いた資産運用の現場に一貫して携わってきた視点から、「資産運用」の方法をどう考えるべきか懇切丁寧に説く。投資家にもわかりやすい投資の考え方を伝授。

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