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山崎元のマネー経済の歩き方

“仕事”としてのインデックス運用

山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
【第143回】 2010年9月6日
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 先日、インデックス・ファンドを運用している友人に会ったので、日々の運用について、主にTOPIX(東証株価指数)連動のファンドを念頭に置いてあれこれ聞いてみた。筆者は、現在、インデックス投資のガイドブック的な本を書いている。しかし、過去にインデックス・ファンドを運用したことはない。加えて、インデックス運用をめぐる事情は、過去10年くらいの間に少なからず変化した。

 運用の方法は、200億円くらいから、原則として全銘柄を組み込む「完全法」を用いるとのことだ。金額が小さい場合は、マルチファクター・モデルと呼ばれるツールで最適化計算を使う。

 彼のファンドは金額が大きいので、どの銘柄もTOPIXの構成ウエートから1ベーシスポイント(bp、1bpは1%の100分の1)以下の差になるように調整するという。また、配当の再投資に当たっては、配当落ち日から再投資までの現金ポジション分の乖離リスクをカバーするために、先物を使うという。理屈は簡単だが、作業は面倒だ。

 ファンドの運用実績がインデックスから、投資信託で20bp、年金なら10bp離れると、「大きくズレた」という感覚を持つという。

 TOPIXが浮動株ベースの指数になってからの運用現場についても詳しく聞いてみた。

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山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。


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12社を渡り歩いた資産運用の現場に一貫して携わってきた視点から、「資産運用」の方法をどう考えるべきか懇切丁寧に説く。投資家にもわかりやすい投資の考え方を伝授。

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