【超入門】“王様が儲かる”のはなぜ? 大航海時代からはじまった株式の本質
働きながら株で資産50億円を築いた“本当に儲かる3つの投資術”を初公開――余命宣告を受けた医師 兼 個人投資家の父が愛娘に捧げる著書『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)。4度の手術を経て、49歳で肺と肝臓へのがん転移が判明。主治医からは「50歳は迎えられても51歳はわからない」と宣告された著者が、50万円を50億円に増やした投資法を愛娘に向けて全力指南。再現性の高い3つの投資法をマスターすれば、忙しく働きながらも「一生困らないお金」を稼げるようになる。「人生の集大成として、出し惜しみ無しで、魂を込めて書きました」(著者より)。
※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

そもそも株式投資ってなに?
「そもそも株式投資ってなに?」という点について伝えておきたい。
「株式投資とはなにか」を知らなくても投資はできる。けれど「投資をやってみよう」と思うのであれば、その成り立ちを知っておいて損はないと思う。
「結論だけ知っておけばいい」と思うのは、結果として遠回りになることが多い。
教科書的な「株式」の定義とは?
まず、教科書的に「株式」を説明すると、次のようになる。
通常の持ち分が社員の出資額などに応じて不均一な形態をとるのに対して、均一的に細分化された割合的な構成単位をとる点に特徴がある。
そのため、株式会社が事業に必要な巨額の資金を調達する際に、資本を細分化し、少額の出資を多数の出資者から募ることが可能になる
それでは頭に入ってこない理由
こんな説明では、ぜんぜん頭に入ってこないと思う。だけど、「株式がなぜ生まれたのか?」を知ると、すんなりと頭に入ってくる。
そういう説明をしよう。
株式の起源は「大航海時代」
株式の歴史は、人類が大海原に進出した15世紀の「大航海時代」までさかのぼる。けっこう歴史があるものなんだ。
当時のヨーロッパでは、胡椒などの香辛料が高値で取引されていた。肉の保存や味つけのために需要が高かったものの、アジアまで行かなければ入手できなかったからだ。
地球の“端”を恐れた時代
当時、地球は球体ではなく、平面だと考える人が少なくなかった。
平面ということは当然、「端」が存在する。そのため、端まで行ってしまえば、宇宙へ落ちていくとか、怪物に飲み込まれるなんて信じる人もいて、世界の端から落ちないように、決まった方角にしか航海していなかったんだ。
コロンブスが信じた「地球球体説」
しかし、地球は球体であるという考え方が徐々に浸透してくると、アメリカ大陸の発見者として知られるイタリアの探検家クリストファー・コロンブスも「地球球体説」を信じた。
そして、「いつもの航路と反対に進めば、もっと早くアジアにたどり着くはず。そうすれば貿易で“ボロ儲け”できる」と考えた。