成果が出る個人投資家の「3つのバリュー戦略」
働きながら株で資産50億円を築いた“本当に儲かる3つの投資術”を初公開――余命宣告を受けた医師 兼 個人投資家の父が愛娘に捧げる著書『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)。4度の手術を経て、49歳で肺と肝臓へのがん転移が判明。主治医からは「50歳は迎えられても51歳はわからない」と宣告された著者が、50万円を50億円に増やした投資法を愛娘に向けて全力指南。再現性の高い3つの投資法をマスターすれば、忙しく働きながらも「一生困らないお金」を稼げるようになる。「人生の集大成として、出し惜しみ無しで、魂を込めて書きました」(著者より)。
※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

投資は「型」を知ることから始まる
どんな世界でも、成果を出すにはまず「型」を学ぶことが大切だ。投資も同じで、いきなり自分の感覚や勘だけで動いてもうまくいくはずがない。
僕が初の著書で紹介する3つのバリュー株投資法――資産バリュー・収益バリュー・シクリカルバリューは、いわば「勝つための型」だ。
それぞれの型には、特徴があり、適したタイミングや銘柄の選び方がある。
いずれ自分の武器になる
これら3つの投資法を知ることによって、頭の中に「自分なりの投資判断の軸」ができる。
やみくもに株を買うのではなく、「これは割安だ」「これは上がる確率が高い」と、自信を持って判断できるようになるのだ。
つまり、これら3つの投資法は、一生使える“お金の武器”になるということだ。
「誰でもできる」が本当に目指すところ
難しそうに聞こえるかもしれないが、3つの投資法は、誰にでも実践できるように設計されている。むしろ、初心者ほど余計な癖がない分、まっすぐ吸収できるかもしれない。
今どんな立場にあっても構わない。学生でも、会社員でも、主婦でもいい。投資経験がゼロでも、数字が苦手でも、心配はいらない。
個人投資家だからこそ使える「武器」がある
資産バリュー・収益バリュー・シクリカルバリューという3つの投資法は、機関投資家やプロのトレーダーではなく、むしろ“個人投資家”にこそ向いていると考えている。
なぜなら、個人投資家には「時間の自由」「判断の自由」「資金配分の柔軟さ」があるからだ。
機関投資家のように、毎四半期の成績を求められるわけではないし、他人の資金を預かっているプレッシャーもない。だからこそ、「割安なときに買って、じっくり待つ」というバリュー投資の王道が実践できる。
これは、短期で結果を出さなければいけないプロにはできないことだ。
特別なセンスより「正しい考え方」と「継続力」
投資で成功するには、特別な才能や嗅覚よりも、「正しい考え方」と「継続する力」が大事だ。
僕がここまで資産を増やせたのは、地道に企業分析を重ね、自分で決めたルールを守り続けてきたからだ。つまり、やるべきことを“ちゃんとやる”だけで、大きな成果につながるということでもある。
資産バリュー・収益バリュー・シクリカルバリューという3つの投資法は、複雑なテクニックを使わなくても、堅実に資産を積み上げるための道筋を示している。そして、その道筋は、今日からでも歩き始められるものだ。
価格ではなく「価値」を見抜く力をつけよう
株価は日々変動するけれど、企業の本当の価値はそんなに簡単に変わるものではない。一時的なニュースや感情で売られ、放置されている「割安な株」には、チャンスが眠っている。
価値と価格のギャップをどう見抜くか、そのために必要な視点や数字の見方が肝要だ。
それは、決して一部のプロだけが使えるノウハウではない。むしろ、個人投資家だからこそ身につけておきたい「武器」なのだ。
※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。