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広告に代わるウェブ販促サービスを提供
検索で上位に表示させる技術で勝負
ウィルゲート代表取締役 小島梨揮

週刊ダイヤモンド編集部
【第124回】 2010年10月1日
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ウィルゲート代表取締役 小島梨揮(撮影:Kazutoshi Sumitomo)

 「だから言ったじゃないか。急激な拡大はよくないって」──。

 株主からのひと言が、小島梨揮の心に強く突き刺さった。

 その日、小島がその株主の元を訪れたのは、2007年度の決算を報告するためだった。

 ウェブ検索で上位に企業サイトを表示させる技術(SEO)を提供するウィルゲートを小島が設立したのは06年6月。1年ほどで事業に手応えを感じ、自信をつけた小島はこの株主を含めた個人投資家数人への第三者割り当てによる増資を実施、社員数を一気に2人から22人に拡大した。

 ところが同年度の決算が3000万円の赤字に陥る。株主の忠告を無視した揚げ句、期待をも裏切ることになり、小島は精神的にも追い詰められた。

 当時、小島は弱冠20歳。取引先になめられたくないという一心で、理念や考え方はいっさい問わず、30歳以上の業務経験者という条件だけで採用を実施。だが、理念なき採用は社内に摩擦や目指す方向性の違いを生み、社長の小島自身が社員たちをまとめ切れなくなった。

 「顧客のことを考えなきゃいけないのに、社内はギスギスし、皆が社内の人間関係ばかり考えていた。それが赤字につながった最大の理由」と、小島は当時を振り返る。

 だが同時に、別の株主のひと言が、小島の新たな“決意”を後押しした。

 「ビジネスに対してではなく、小島くんという個人に魅力を感じて投資しているんです」──。

 信じてくれる投資家の期待に応えられなかった悔しさが込み上げた。だがこの失敗を機に、小島は明確な経営理念を打ち出す。それが、現在も掲げる「顧客満足の追求」だ。

 起業したのは、顧客の悩みを解決したいからだったはず。初心に帰り、以後の採用では能力や経験は問わず、同じ思いや理念を共有できることを重視した。ウィルゲートの怒涛の快進撃は、ここから始まる。

SEOを選んだきっかけは
学生時代の原体験

 そもそも小島が起業したきっかけは、高校3年のとき。岡山県でアパレル会社を経営する父から、「商品販売サイトを立ち上げてくれ」と頼まれ、これを引き受けたことだった。

 このとき、なけなしの身銭をつぎ込んで広告代理店やコンサルティングのサービスを利用したが、売り上げはわずか数万円。結果に責任を取らない彼らの姿勢に疑問を感じたという。

 「真の顧客志向のサービスは提供されていなかった。ならば自分が提供しようと思った」

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