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山崎元のマネー経済の歩き方

インデックス・ファンドを評価する方法

山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
【第147回】 2010年10月4日
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 筆者は、現在、ある個人投資家と共著でインデックス投資の本を書いている。先日、出版社の会議室に出向いて行った打ち合わせで、インデックス・ファンドの具体的商品をどう評価したらいいか、という話になった。

 共著者はまじめで慎重な方なので、星の数や点数などを主観的につけて評価すると、具体的な商品の評価として文句が出そうだと心配する。そこで、複数の項目を設けて、データに基づいて評価するようなかたちがいいのではないかと提案した。

 編集者も、五つか六つ項目があるレーダーチャートのようなものがあって、ファンドの特徴と評価がビジュアルにわかるといい、と乗り気だ。彼らはページのレイアウトからものを考える傾向がある。

 それでは、何を評価項目にしたらいいだろうか。

 まずは、(1)手数料だ。インデックス・ファンドの最大の魅力は手数料の安さにある。特に、同じ指数をターゲットにするファンドでは手数料の差が決定的だ。手数料は確実に発生する負のリターン。投資商品を評価する要素としては最大級の重要さを持っている。

 次に重要なのは、連動を目指す指数の収益率とファンドの(2)収益率の近さだ。これは、両者のリターンの差の標準偏差(実績トラッキングエラー)を計算して評価するといいだろう。もちろん、数字が小さいほうがいい。

 細かいことをいうと、標準的な投資理論では、リスクの悪影響をリターンの標準偏差ではなく分散に比例的に評価するので、この場合も、両者の収益率の差の分散を計算すべきかもしれない。

 インデックス・ファンドの運用実績でもう一つ大事なのは、目標となる指数の収益率とファンドの収益率の差に大きな(3)下方バイアスがないかだ。たとえば、資金移動が大きくて、その際の売買が下手であるような場合には、マイナス方向のバイアスが発生する。

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山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]

58年北海道生まれ。81年東京大学経済学部卒。三菱商事、野村投信、住友信託銀行、メリルリンチ証券、山一證券、UFJ総研など12社を経て、現在、楽天証券経済研究所客員研究員、マイベンチマーク代表取締役。


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