ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
新版 ひとり社長の経理の基本
【第3回】 2016年8月8日
著者・コラム紹介バックナンバー
井ノ上陽一

「前の税務調査で大丈夫だった」はキケン!
経費のルールを決めておこう

1
nextpage

「前の税務調査では大丈夫だったし、今回も経費にしていいだろう」。こんなことを思ったことはありませんか?

ところが、「前回の税務調査はアテにならない!」と断言するのは税理士の井ノ上陽一氏。

「経費」から「決算」まで、必要な知識が全部わかると評判の『新版 ひとり社長の経理の基本』の発行を記念して、「経費のカンドコロ」を語ってもらおう。

「経費にしないもの」を
決めておく

 正直、どんな経費を入れてもバレないときはバレません。とはいえ、クロの経費が税務署にバレれば、ペナルティを受けます。

 そもそも日本は、自主的に利益を計算し、税金を申告する制度になっていますので、「何を経費にするか」は自分で決めなければいけません。

 ここでオススメしたいのは、「何を経費にするか」ではなく「何を経費にしないか」という視点を持つことです。例えば、

・家族で飲食したものは入れない
・お金を出さずに領収書だけをもらわない
・プライベートでしか使わないものは入れない

といったことを予め決めておくイメージです。

 私はプライベートでトライアスロンをやっているのですが、無論経費に入れていません。こういったものを経費に入れようとすると判断が鈍るからです。

 ここからは、経費にできなくはないけれど、「絶対に経費にしないほうがいいもの」をお伝えしていきます。

 税務調査で見つかったときに、「何の弁明もできず、平謝りしなければいけないような経費」あるいは「返答に困ってしまう経費」は、最初から入れるのをやめましょう。

 経費に入れるからには、証拠だけではなく、必ず理由をつけて下さい。苦しい言い訳ではなく、正当な理由です。

「前の税務調査で大丈夫だった」は
キケン!

 税務調査で何も言われなかったからといって、それが次の調査でも大丈夫だという保証はありません。法律の改正や環境の変化により影響を受けますし、税務調査の担当者によっても見解は変わります。前の税務調査では、たまたま見つからなかっただけかもしれません。

 もし、「限りなくクロに近いグレーの経費」を入れている場合は、すぐやめましょう。他の社長から聞いた話、ネット上の話も注意が必要です。「たまたま大丈夫だった」ことも多く、あてにはなりません。特に匿名のネット情報に気をつけましょう。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
再起動 リブート

再起動 リブート

斉藤徹 著

定価(税込):本体1,500円+税   発行年月:2016年12月

<内容紹介>
僕は4回死に、そのたびに復活した。 波瀾万丈のベンチャー経営を描き尽くした真実の物語。 バブルに踊ろされ、金融危機に翻弄され、資金繰り地獄を生き抜き、会社分割、事業譲渡、企業買収、追放、度重なる裁判、差し押さえ、自宅競売の危機を乗り越え、たどりついた境地とは

本を購入する
著者セミナー・予定
(POSデータ調べ、1/8~1/14)


注目のトピックスPR


井ノ上陽一 (いのうえ・よういち)

「経理業務の効率化」「会計とITの融合」を得意とする税理士。
大学卒業後、総務省統計局に勤務し、数字の分析手法とITスキルを学ぶ。しかし、「独立して、数字とITで社会貢献したい」という思いから、税理士受験に挑戦。見事合格し、税理士資格を取得。2007年に独立を果たす。
「経理は難しくない! ひとり社長でもできる! 」をモットーに、ITを駆使した効率の良い経理を経営者に伝えている。目標は、手書き伝票を使う、手間をかけすぎるといった「経理の古い慣習」を変えること。
業務効率化を得意とし、あるクライアントでは、Excelによる業務管理システムの導入とペーパレス化の推進により、年間240時間分の業務を削減した。
現在、世界で100人強しかいない「マイクロソフトMVP for Excel」の資格を所持している。
税理士業務に加えて、セミナー・執筆などを通じて、「数字」「お金」「時間」「IT」に関する悩みを解決し、新しいワークスタイルを提案している。


新版 ひとり社長の経理の基本

「経費の落とし方」から「決算・申告」までわかると話題を呼び、
発売3日で大重版が決まった『ひとり社長の経理の基本』が新版化されました!
マイナンバー、ふるさと納税、クラウド会計ソフト、地方法人特別税などの
新トピックスを盛り込み、ひとり社長にとって、一番ラクでおトクな方法をご紹介します!

「新版 ひとり社長の経理の基本」

⇒バックナンバー一覧