ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
中国フロンティア 開拓使

月50軒の店づくり、家具製作に大活躍!
中国人社員がやる気を出す「日中交流」的人材育成術

――藤田建装 藤田守広社長に聞く「中国人の価値観の受け入れ方」

【第2回】 2010年10月29日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

あなたは街を歩いているときに、「先月まで居酒屋だった場所が、いつの間にかカフェになっている!」などと思った経験はないだろうか。あっという間の出来事に店舗経営の厳しさを感じる方も少なくないはずだが、その裏側には驚くべきスピードで店舗施工を行っている企業の存在がある。その1つが、今回取り上げる藤田建装だ。

藤田建装の本社は、東京都台東区にある。従業員120人ほどの会社ながら、コーヒーショップ、牛丼チェーン、居酒屋チェーン、コンビニエンスストア、レストランチェーンなど多種多様な店舗の設計・デザイン、施工は当然のこと、物件選びや店づくりに欠かせない家具の製作までをも手掛ける。さらに店舗づくりに欠かせないオーダーメイド家具をつくる工場を上海に持っており、200人の職人を抱えているという。現在の施工数は、月に約50軒と活況だ。

店舗づくりは短い納期で行う必要があるため、大手であれば下請け業者に丸投げをすることも少なくないという。しかし同社は設立以来、中間請負業者を廃し、全専門工事業者を自社で選定し、かつ工事のすみずみまでを直接自社で監理する「完全分離発注制度」を徹底している。この方式は高品質を維持できる半面、手間がかかるのだが、なぜ実現できるのか。同社の藤田守広社長に話を聞くと、同社の徹底した中国人社員の育成と活用に対する思いにヒントがあった。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン 林恭子)

中間業者を廃し、全工程自社管理
お客様に「いいものを安く」提供する

――店舗の設計や施工は、一般の消費者にとってあまり馴染みのないもの。実際、どのように店舗づくりを行っているのか。

藤田建装 藤田守広社長

 我々は数多くのレストランチェーンや居酒屋、コーヒーショップなど、様々な店舗の内装を行っています。言い換えれば、「店づくり」という「ものづくり」をしています。現在、55期目を迎え、比較的歴史が長い会社です。

 店づくりは建築の世界と違い、1工種当たりの金額が少なく、工期が短いもの。ですから現場は毎日大変で、生産性が上がらず、大きな会社への飛躍は難しいという面があります。そこで、多くの企業が工種ごとの分離発注をせず、中間請負業者へ丸投げをしていきます。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事


中国フロンティア 開拓使

現在、多くの日本企業が中国での事業展開を行っているが、中国進出には日本とは全く違う苦労と苦悩が待ち構えている。一体どのようにしてその苦労と立ち向かい、活躍を果たしたのか。この連載では、中国進出にて成果を上げる日本企業を取り上げ、その秘訣を追う。

「中国フロンティア 開拓使」

⇒バックナンバー一覧