航空自衛隊は煙幕でゴジラをかく乱!
陸上自衛隊は3部隊統率の主導権獲得に自信

 同様の質問を航空幕僚監部にぶつけてみた。こちらも海自同様、「作戦に関することなので統幕に」と繰り返す。回答を引き出すべく非礼を承知で、「さすがにゴジラには空自さんでも勝てないですよね?海自さんは勝てると仰ってましたが」と挑発してみた。

 すると、担当者は、「私人としてお話しいたしますが、対ゴジラ戦ではうちがいちばん強いです」とし、次のように語った。

「ウチが一番強い!」と胸を張る海自と空自。一方、陸自も控え目ながら自信たっぷりな返事をくれた。もっとも、オペレーションは統合運用の時代。実際には、3部隊が力を合わせてゴジラと対戦することになるそうだ ©2016 TOHO CO.,LTD.

「陸・海自と違い、空自は機動性が高いのです。戦闘機でゴジラが情報を得る“目と耳”に煙幕を張るなどして行動に制限を設けます。後は政府の方針に従って…ということで。詳細は私の立場では個人といえどもお話しできません。オペレーションに関することなので統幕にお願いいたします」

 対ゴジラ戦では「うちがいちばん強い」と胸を張る海・空の各自衛隊だが、防衛最後の要といわれる陸上自衛隊ではどうか。陸上幕僚監部はこう話す。「統合運用の時代、オペレーションは陸海空統合で行われます。なので統幕に聞いていただきたい。ただし、もし対ゴジラ戦となれば、そのオペレーションではうちがイニシアティブを取らせていただくことになる筈です。それだけは申しておきます」

 陸海空の各自衛隊のなかでもっとも控え目ながらも、自信たっぷりな回答をした陸自の回答者に促され、統合幕僚監部を直撃した。

「えっ?ゴジラ対自衛隊!?それは…。架空の事案なのでお話しできません」

 統合幕僚監部の担当者は笑いをかみ殺しつつ、記者の「対ゴジラ戦における自衛隊のオペレーションをお教え願いたい」という質問にこう回答した。だが記者が執拗に食い下がったためか、「個人としてなら何時間でもお付き合いいたします」とにこやかに応対、こう語った。

「そもそもゴジラとは水爆実験で生まれたものと聞いています。なので殲滅、駆除を問わず、何が有用なのかがわかりません。そこからのスタートですね…」

 しかし何が有用かわからないといえども、もしゴジラが東京湾に現れたなら、これへの対処をわが国自衛隊は迫られる。統幕勤務経験のある1佐は、「国民の皆さまが、不明巨大生物の脅威に怯えないよう、広報活動の一環として私見を語らせていただく」として、そのオペレーションの一端をついに明かした。