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もしゴジラが上陸したら?現役自衛官たちが真剣に考えてみた(下)

秋山謙一郎 [フリージャーナリスト]
2016年8月19日
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あのゴジラが本当に日本に上陸したら…?本物の自衛官たちが語る「対ゴジラ戦」のオペレーションとは――
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>>(上)より続く

まずはゴジラによじ登って作戦開始
上陸したら陸自主体の作戦展開に

 ゴジラが「諸外国やテロ組織が放った巨大生物・怪獣」であるほうが、自衛隊の素早い対応が期待できるのだが、この場合もハードルは高い。

 「自衛隊法第76条の『防衛出動』です。ただし、これを行う場合には、内閣総理大臣は国会で承認を得なければなりません。もし国会で承認を得られない場合は、ただひたすらゴジラの行動をウォッチするだけです。自発的にゴジラが領海外に出て行ってくれれば、それで問題ありません。しかし領海から領土、とりわけ首都・東京に上陸されても、根拠なしに自衛隊は動けないのです」(統幕勤務経験のある自衛隊1佐)

 防衛出動について国会で承認を得られて初めて、自衛隊は行動を起こせる。「まず内閣、米軍などの情報、防衛省情報本部が得た情報を基にゴジラの行動を予測。領海内でその動きを封じ込めなければなりません」(同)。

 ここで登場するのが海自の精鋭・特別警備隊(SBU)と陸自の西部方面普通科連隊(西普連)だ。まず海自特別警備隊が先兵となってゴムボートで接近、ゴジラによじ登り暗幕をはるなどして「目と耳」を塞ぐ。それを西普連が、がっちりサポートする。

 「特別警備隊と西普連が、ゴジラによじ登れば、今度は陸自・化学科部隊による化学兵器を用います。特別警備隊員が経口の形でゴジラに投入します。詳細は防衛機密ですが、ゴジラがそのエネルギーとする核を封じ込めるそれ、ということでご理解いただいていいでしょう」(同)

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秋山謙一郎 [フリージャーナリスト]

あきやま・けんいちろう/1971年兵庫県神戸市生まれ。創価大学教育学部大学院修士課程修了。週刊ダイヤモンド、週刊ポストなどに寄稿。政治・経済、金 融、軍事、宗教と幅広く取材。『ブラック企業経営者の本音』(扶桑社新書)、『最新証券業界の動向とカラクリがよーくわかる本』『いまこそ知っておきた い!本当の中国経済とビジネス』『財務省・金融庁のカラクリと仕事がわかる本』(以上、秀和システム)、『知られざる自衛隊と軍事ビジネス』 (別冊宝島)など著書多数。

 


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