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吉田恒のデータが語る為替の法則

11月はポジション大転換が起こる月。
米ドル安相場もいよいよ反転か

吉田 恒
【第104回】 2010年11月4日
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 11月が始まりました。11月には大きなポジション調整が入りやすいという特徴があります。

 では、約半年も続いてきた対円での米ドル安がいよいよ反転することになるのでしょうか?

11月はポジション大転換が起こる月

 下のグラフは、CFTC(米商品先物取引委員会)統計での投機筋の米ドル・ポジション(※)です。

 これをみると、確認できる2004年以降では、毎年11月前後に大きなポジションの転換が起こっていたことがわかるでしょう。

(※非米ドル主要5通貨=日本円、ユーロ、英ポンド、加ドル、スイスフランのデータから推計)

 少し詳細に見てみましょう。

 たとえば、2004年は11月上旬に米ドル売りがピークアウトし米ドル買いへ転換、逆に2005年は11月下旬に米ドル買いが一巡し米ドル売りへ転換、そして2006年も10月下旬に米ドル買いから米ドル売りへの転換となっていました。

 もう少し続けてみましょう。

 2007年は10月末に米ドル売りから米ドル買いへ転換、2008年は少し早く、9月から米ドル買いが一巡し米ドル売りへ転換していましたが、それが10月下旬から再加速した形となっていました。

 そしてまだ記憶に残る昨年、2009年は12月初めに、米ドル売りが一巡し、米ドル買いへ転換したのです。

今年の米ドル・ポジションはどうなっている?

 さて、今年の米ドル・ポジションは、じつは10月上旬にネット・ショート(売り持ち)が17万枚で拡大一巡となり、その後3週連続で縮小となりました。

 これは例年より早めに、米ドル売りから米ドル買いへの転換がすでに始まっているのか、それとももう1回米ドル売り局面が残っているのか、せいぜいそんな感覚ではないでしょうか。

 ところで、なぜこんなふうに、例年11月前後は大きなポジション調整、つまり「米ドル売りから米ドル買いへ」、またはその逆に「米ドル買いから米ドル売りへ」といったことが起こってきたのでしょうか?

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吉田 恒 

立教大学文学部卒業後、自由経済社(現・T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。同社代表取締役社長、T&Cホールディングス取締役歴任。緻密なデータ分析に基づき、2007年8月のサブプライムショックによる急激な円高など、何度も大相場を的中させている。2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケット エディターズ」の日本代表に就任。


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