今日から10回にわたり、「集客革命~Facebookのビジネス活用法」というテーマでFacebookの活用事例、活用方法についてお伝えしていく。世界に5億人のユーザーを持ち、Googleをも脅かす巨大プラットフォームFacebookを、いま、企業はどのようにビジネスに取り入れていくべきなのだろうか。
企業がFacebookを活用する上で欠かせないのが「ファンページ」である。誰もが無料で簡単に作れて、第二のホームページとして使うことができるFacebookのビジネス用ページだ。このページに登録しているユーザーを「ファン」と呼ぶ。
「ファン」をたくさん集め、活気のある自社コミュニティを作っていくことがFacebook活用の重要な要素となる。
たとえばStarbucksのファン数は 1600万人、コカ・コーラが1500万人、下着通販のVictoria's Secretは800万人。各社ともTwitterアカウントを持っているが、いずれもFacebookの数のほうが1ケタから2ケタ上回っている。
ブランドを認知させ、好感度を上げたい企業にとって、自社製品に関心のあるユーザーがどんどん集まるファンページの重要性は日に日に高まっている。Facebookが持つ爆発的な集客力を活かそうと、各企業とも知恵を絞り、様々なファン集めの施策を行っているのである。
日本で最もFacebookで成功した企業
では日本企業はどうだろうか。これまで他の国に比べてFacebookの浸透が進んでいなかったこともあり、国内におけるFacebookでの成功事例はほとんど聞くことがなかった。「Facebookは何やら凄そうだが、日本人には使えない」。そう思っている方も多いのではないだろうか。
しかしそうではない。
日本にも海外有名ブランドと肩を並べるほどのファンを持ち、Facebookを活用している企業がある。代官山にショップがあるアパレルブランドsatisfaction guaranteed(サティスファクションギャランティード)」である。
ファン数16万人という数字は、MIUMIU、ダナキャランといった有名ブランドに肩を並べるレベルである。国内では一部上場企業ですら、数百人、多くて3000人程度にとどまっていることを考えると、ケタはずれの実績と言えるだろう。