あえて結果を先に言えば、筆者の分析では、日本の医療は世界の医療と比べても「10勝5敗3分け」(表)で「世界一」と言えるものであった。

 なぜ、そうと言えるのか。その要点を説明しよう。

かなり際立っている
がんの5年生存率

 まず、日本国民の2人に1人が罹患するという"国民病"になった「がん」であるが、日本において、がんの5年生存率は高い。OECDのデータでも、大腸がんの5年生存率(2004~09年)を調べたものでは、日本は68%と1位である。

 ちなみに主要国を見ると、アメリカ5位(64.5%)、カナダ6位(63.4%)、ドイツ13位(60.4%)、イギリス18位(53.3%)となっており、加盟国の平均は59.9%である。

 また、世界67ヵ国、2500万人以上のがん患者の5年生存率を調査した国際共同研究「CONCORD-2」(1995~2009年)によると、日本は肺がんでも5年生存率30.1%とトップで、アメリカ18.7%、イギリスは9.6%なので、日本の成績はかなり際立っているといえよう。

外国人が感動する
日本の看護師の接遇

 この調査を見ると、肝がんも日本の成績は良好である。そもそも肝がんは肺がんと同様、相対的に5年生存率は低く、日本は27.0%。ただし、これは他国と比べると、相当に優れた水準だ。アメリカは15.2%で、欧州各国も20%に達していないからだ。一方、胃がんは韓国がトップであり57.9%で、日本は54.0%である。ちなみに欧米は、30%前後と軒並み低い。やはり、日本はかなりの高水準であることがわかる。

 さらに、再びOECDの調査に戻って、乳がんの5年生存率を見ると、日本はアメリカに次いで2位の87.3% 、子宮頸がんも4位の70.2%と、これらも健闘している。