ANA客室乗務員12年。500万人のお客様から学んだ「気がきく人」の1秒の習慣。その業界でダントツの成果を上げている人に共通していたのは、ほんの「1秒」という時間の中で判断を下し、非常に「気がきく習慣」をいつも実行しています!

脳は、「他人への悪口」を、
「自分への悪口」として受け止める

絶対に「悪口」を言わないことが、<br />一流になる人の共通点

「言葉は身の文(あや)」という「ことわざ」があります。

「人がしゃべったり、書いたりする言葉には、その人の品性や、性格や、心の中の様子をあらわす」という意味ですが、私はこのことわざを、

「使う言葉によって、その人の品性が磨かれることも、反対に、卑しくなることもある」

と解釈しています。

 脳科学の分野には、「脳は主語を理解できない」という説があるそうです。

「脳の仕組み」として、自分が口にしたすべての言葉を、「自分のこと」として受け入れようとするため、「他人に向けた悪口」であっても、「自分に向けた悪口」としてとらえてしまうのだそうです。

 ということは、人の悪口を言えば言うほど、自己嫌悪に陥ることになります。「○○さんが悪い」「○○さんはひどい人だ!」と非難したり、悪口を声に出すことは、「自分自身を非難している」のと同じこととして、脳はとらえるのです。

 一流の人の「共通点」は、人の「悪口」を絶対に言わないことです。

悪口やネガティブな言葉は、自分の脳にもネガティブなメッセージを伝えてしまいます。

 自分が辛いときには、ついつい、私も愚痴をこぼしそうになるのですが(笑)、自戒を込めて、自分が口にする言葉の中に、「やさしさ」や「思いやり」が込められているか、振り返ってみたいと思います。

 嫌なことがあったとき、愚痴をこぼしたくなるとき、そんなときこそ、「愛語」を口に出してみる。あたたかみのある言葉で話しかけてみる。

 そうすれば、相手に思いやりが伝わるばかりか、自分の品格も磨かれて、前向きな気持ちになれるのではないでしょうか