近代日本の病理を描く傑作
楠木建
意思決定の基準となる自己の哲学など、指導者としての資質を決定的に欠いていた東條英機が総理大臣となり、戦争へと突入した過程を明らかにする。
2018.12.16
楠木建
意思決定の基準となる自己の哲学など、指導者としての資質を決定的に欠いていた東條英機が総理大臣となり、戦争へと突入した過程を明らかにする。
2018.12.16
庄司太郎
著者は、2011年3月11日に起きた東日本大震災を踏まえて、その3ヵ月後に、これからの“エネルギー選択”を考えるために出版した。
2018.12.9
鈴木貴博
『トヨタシステム』は、まず1983年に英語版が出た。当時、米GMや米フォード・モーターの関係者は幾度も読み返したという。
2018.12.2
片山善博
絶海の孤島での質素で、それこそ「何も持たない生き方」を活写しており、評者はそこに地方自治の原型を見る。
2018.11.25
松元崇
本書の完成は、昭和16年10月。真珠湾攻撃を直後に控えた中で、透徹した言論人だった清沢洌(1890~1945年)の精いっぱいの対米開戦反対…
2018.11.11
吉田利宏
法令を遵守すること自体が目的化し、なぜそれを守らなければならないのか考えることをやめてしまう。著者はこれを「思考停止」と呼ぶ。
2018.11.4
飯田泰之
経済・社会が大きな転換点を迎えようとするとき、私たちが頼るべき“導きの糸”は、最先端の知識とは限らない。
2018.10.28
楠木 建
祖父はギリシャの元首相、父は海運王という名門の出の著者が、上流社会の人々の行動様式について考察したコラム集。世界中のセレブリティーと直接的…
2018.10.21
庄司太郎
本書は、1986年からNHK特集で放送された「ドキュメント昭和」を書籍化したもので、95年に改訂・改題した文庫シリーズの一冊だ。
2018.10.14
鈴木貴博
1988年、RJRナビスコのCEOが自社株買い付けによるレバレッジド・バイアウトを宣言。その経営陣グループに対抗する形で買収に名乗りを上げ…
2018.10.7
片山善博
日本の諺には人の過剰な欲を戒める言葉が多い。その欲には、権力欲や名誉欲も含まれているから、人の出処進退への牽制でもある。
2018.9.30
松元崇
明治時代、日本はあらゆる西洋の学問を取り入れて文明開化を果たした。その中で唯一取り入れられなかったのが弁論術だ。
2018.9.23
飯田泰之
今、金融の世界に大きな変化が訪れている。AI(人工知能)による金融業の変容はもとより、電子通貨の登場は貨幣そのものの性質を転換させる可能性…
2018.9.16
楠木 建
1999年に起きた光市母子殺害事件。ある日突然、最愛の妻と生後11ヵ月の娘を失った夫は、絶望の奈落へと落とされる。犯人は少年法に守られた1…
2018.9.9
庄司太郎
日本では「聖戦」と訳されることが多いジハード論が盛んな背景には、イスラム過激派がジハードを主張することで自分たちの武装闘争やテロ活動を正当…
2018.9.2
鈴木貴博
BCG時代の元上司が書いた本。「カジノでこれだけ散財するなら、社員にもっと給料を払えよ」という感情が湧いてくるが、ここでの本質はそこではな…
2018.8.26
片山善博
官僚としての最高位を極め、政治家に転じてからは内閣官房長官として政権を切り盛りした著者が、昨今取り沙汰されることの多い政治と官僚とのあるべ…
2018.8.19
吉田利宏
本書は、民俗学の巨人である宮本常一(1907~81年)が、幕末~明治時代を生き抜いた老人たちから集めた聞き書きである。話し手は、農民、漁師…
2018.8.12