「職場うつ」から休職→退職→再就職困難→生活保護という、「貧困への負のスパイラル」に陥るビジネスマンが急増している。疲れているのに休めない・病院に行けない、自分の心身の不調より仕事を優先する「ワーキングうつ」の人々は特に要注意だ。あなたは「ワーキングうつ」又は「ワーキングうつ予備軍」ではないだろうか?
「仕事が気がかりで、土日もつい出社しちゃうんだ」
「私も。残業を終えて帰宅したあと、自宅のパソコンで作業を続けたりしている」
「なにしろ人手不足ですからね。夏休みも返上かも」
「じつは毎朝会社に来るのが憂うつなんです。でも、休むとみんなに迷惑をかけるから」
都内にあるメーカー企業の喫煙コーナー。タバコを片手に4人の男女がボソボソと話し合っていた。
目が赤く、あきらかに寝不足の営業マン。肌荒れが深刻なマーケティング室の女性主任。のびっぱなしの髪がうっとうしい技術者。最近、めっきりやつれた「お客様相談室」の若手相談員。
はたから見れば誰がいつ倒れてもおかしくなさそうに見える。だが、当の本人たちは、仕事のことで頭がいっぱいの様子だ――。
あなたの「ワーキングうつ」度は!?
とにかく真面目で手抜きができない。
職場では信頼されており、何かと責任をおしつけられてしまう。
ついつい働きすぎてしまい、疲労をためこみやすい。
こんなタイプの人たちは、頭痛や肩こり、胃痛、便秘、下痢、原因不明の微熱といった、ちょっとした不調感に悩まされやすい。ひょっとすると、不眠や食欲不振、あるいは食べすぎなどの傾向もあるかもしれない。あるいは、すでに憂うつ感やおっくう感を抱えている可能性もある。
それでも彼らは、仕事を休んだり病院に行ったりはしない。なにしろ忙しくてそんな暇などないからだ。
また、うつの患者には日内変動といって、午前中はつらくても午後になると回復してしまう人が多い。「朝はひょっとしたらうつじゃないかと思ったけど、なあんだ、元気じゃないか」と、やりすごしてしまうパターンもあるだろう。