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部下の心をつかむ上司力トレーニング

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成果主義での不満は、評価の低さではなく“納得感”

 かといって、上司が口をつぐんでしまっては、「好き嫌いで評価を決めている」と誤解されて仕方ないことになります。

 これらに加えて、成果主義では、部下の育成が上司のポストを危うくするという矛盾もはらんでいます。今や「年下の上司」も当たり前になりつつありますが、育てた部下が自分の成績を上回り、ある日、立場が逆転してしまうケースも実際に起きているのです。

評価が低いから
不満が生まれるわけではない

 04年の内閣府の調査によれば、成果主義賃金の割合が給与の50%以上ある企業では、同世代で最大2倍近い賃金格差が生まれています。こうした現実があるのですから、評価についてきちんとした説明がなされなければ、モチベーションを失ったり、上司に対する反発心を生んだりするのも無理はありません。

 そもそも、部下が“納得感”を得られない理由は、必ずしも評価の低さによるとは限りません。今の部下たちの多くは、成果に応じた収入が得られる成果主義そのものは歓迎しています。たとえ低い評価であっても、“納得感”を得られれば、受け入れる用意は彼らにはあるのです。

 事実、高い評価を得ても、逆に「同期と同じ結果しか出してないのに、上司はどこを評価したんだ!?」と疑問を持つ人もいます。興味深いことに、高い評価が必ずしも部下の“納得感”につながるわけではないのです。

 だからこそ、どんな基準で評価が下されるのか、普段から自分の言葉で説明しておくことが大切なのです。そして、後で詳しく取り上げるように、まずはあなたという人間への信頼感がないと、与えられる評価もそのような目で見るようになるのです。

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著者プロフィール

前川孝雄
(FeelWorks代表取締役/人材活性化コンサルタント)

リクルートにて「リクナビ」「リクナビCAFE」「就職ジャーナル」「ケイコとマナブ」「好きを仕事にする本」「Tech総研」など史上最多といわれる就・転職・キャリア教育媒体編集長を歴任。08年に感情とコミュニケーションを鍵にした人材育成支援の「FeelWorks」設立。年間100本超のセミナーもこなし、個人のキャリアを応援するゼミも開き、キャリアナビゲーターとしても活躍中。「上司力」を提唱する第一人者。
株式会社FeelWorks(フィールワークス)

この連載について

企業にとって大きな課題となっている若年人材の流出と育成。上司はどうやって部下と接し、導き、活かしていくべきか。「上司力」養成講座の決定版。

前川孝雄氏の人気著書「上司力トレーニング」

若手社員の育て方・導き方・活かし方 バブル崩壊以降の新卒採用抑制の結果、企業の中には若手の悩みや疑問に答え、説明する言葉を持たない上司、部下を育てられない上司が量産されている。上司はいかに若手と信頼関係をつくり、育てるべきか、日々、何十万人もの若手社員のホンネと向き合い、自らも管理職として奮闘する著者からの提言。1500円(税別)

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