どの業界にも「本当に強い企業」というのは存在しています。

 「本当に強い企業」とは、市場支配を実現するために資本力などの“力”を振りかざし攻撃的に活動する企業ではありません。顧客心理をコントロールするためのマーケティングを展開するわけでもなく、売上目標にしばられながら営業活動するわけでもなく、顧客と同じ視点を持ち、顧客が喜ぶ商品やサービスを淡々と提供し、当たり前のことを当たり前に実践する。

 ときには新しい市場を創造し、また時には顧客にとっての新しい価値を創造する。その結果、顧客をはじめ取引先やマスコミから応援され、気がつけば自然に成長している……。このような企業こそ、本コラムで提唱する「本当に強い企業」です。

 顧客や関係者などから自然に応援され、淡々と業績を伸ばしている「本当に強い企業」には、ある共通するポイントが存在します。強い企業の成長過程には、共通して「伝説」が存在していました。「伝説」が生まれたことにより「1つの感動」を呼ぶ。その「1つの感動」が、世の中に「伝染」する。やがて「伝説」は数千・数万人の熱狂的な応援団やリピーターを作り、結果、企業が自然に成長していく。

 そして、「本当に強い企業」が実践している一連のプロセスは、次の6つのステップから形成されていました。

 この一連のプロセスこそが、本コラムのテーマである「レジェンドマーケティング」であり「本当に強い企業」の「強さ」の源泉なのです。

 本コラムでは、この6つのステップを実践する企業を取材し、今までスポットライトを浴びることがなかった、その「強さ」の源を明らかにしていきます。

 この6つのステップを繰り返し、業界最大手として活躍している上場企業から、ベンチャー企業までを取材して、そのプロセスを検証・解説していきます。

顧客メリットを中心に置いた
発想こそが商売の本質

 筆者が代表を務める、インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社では、これまでに400社以上の企業サイトを「検索エンジンマーケティング」(※)というネットマーケティングの現場で支援させていただいています。では、なぜ筆者が本テーマを執筆するのか。その理由は、本当に強い企業が実践する「レジェンドマーケティング」は、検索エンジンマーケティングはもちろんのこと、「集客」「成約」「リピート」といった世間一般的に語られているマーケティングに必要なすべての要素を超越しているという事実がネットで証明されていることに気づいてしまったからです。

※検索エンジンの検索結果画面から、自社サイトの訪問数を増やし業績増を試みるマーケティング手法。検索エンジン最適化(SEO)やキーワード広告(リスティング広告)などの手法がある。