ダイヤモンド社の雑誌

「婚迷時代」の男たち

このページを印刷

バックナンバー一覧

離婚後の人生は男女で明暗分かれる? 未来系めざす「離活」妻 「離婚うつ」に苦しむ夫

  藤原紀香の「未来系離婚」以来、婚活ならぬ「離活(りかつ)」がさらに盛り上がっている。離活とは、もちろん離婚活動の略語。離婚後に慰謝料や養育費などをばっちりもらえる、好条件の離婚を目指し、水面下でこっそりおこなわれる活動のことである。

離活を目指す妻と離婚におびえる夫。たがいに疑心暗鬼のカップルは増えている?

 今年4月からスタートしたNHKの金曜ドラマ「コンカツ・リカツ」で、一気に認知度がアップ。「離婚は女性にとって未来のためのステップ」という風潮も高まっていたことから、あちこちの雑誌やテレビ番組で取り上げられるようになった。

  なかには「夫の携帯電話はまめにチェックを」「カバンの中身もよく確認して」などと手とり足とり離活指南をおこなうものもある。これらの情報に、我が妻がひそかに刺激を受けているとしたら――と、気が気でない男性も多いことだろう。

「離婚うつ」に脅かされる30代男性たち

  「離婚は結婚の10倍のエネルギーを消耗する」といわれる。これは男性にとっても女性にとっても同じだ。

   しかし、女性の雇用受け皿が未整備なこともあり、離婚の制度は慰謝料をひとつとっても男性にとって必ずしも有利ではない。場合によっては、離婚によってうつ、退職、経済的困窮など、さまざまな「悲劇の連鎖」が引き起こされることも――。「未来系離婚」などと胸を張れない窮状に陥ることがめずらしくないのだ。

 荘司あつしさん(仮名・38歳)もそんな一人だった。

  「下の子の世話で忙しいんだから、食事くらいあんたが作りなさいよ。友達のご主人はみんなそれくらいやってるわよ」
  「熱が40度?実家に帰ってお義母さんに面倒を見てもらえばいいじゃん」

 当時、大手不動産会社で営業マンをしていた庄司さんは、中小企業から転職入社したばかり。プロパー組に負けないよう、必死の努力を続けていた。毎晩、終電で帰宅すると家にたどり着くのは午前1時過ぎ。おかげでいつも体が重く、頭痛やめまいも激しかった。

子育て中の妻と多忙な夫。心がすれ違いやすい時期だ

   一方、妻は4歳の長男と生まれたばかりの次男の世話に明け暮れていた。

 だが、子どもが熱を出そうが、嘔吐しようが、頼りになるはずの夫はいつも不在。いつしか心は離れ、彼に乱暴な言葉を投げつけるようになっていたという。喧嘩は日を追うごとに深刻化し、やがて離婚話へと発展するようになった。

別居中の妻子に収入を貢ぎ、
自身は「もやし生活」

 妻の暴言に耐えかね、とうとう家を出て別居を始めた荘司さん。しかし、この決断は彼をあきらかに不利な状況へと追い込んだ。

おすすめ関連記事

ソーシャルブックマークへ投稿: このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をYahoo!ブックマークに投稿 この記事をBuzzurlに投稿 この記事をトピックイットに投稿 この記事をlivedoorクリップに投稿 この記事をnewsingに投稿 この記事をdel.icio.usに投稿

Special Topics

バックナンバー

最終回
プロポーズ大作戦で生き抜け! 新政権「限界」後には冬が来る (2009年09月11日)
第23回
「結婚格差」は縮まるか!?有権者が下した「金がねえなら結婚するな」への審判 (2009年09月04日)
第22回
残業規制で専業主婦が激減!?若い男女に増える「養われたい願望」の矛盾 (2009年08月28日)
第21回
データマッチングで検証!婚活成功率は、「飲酒、喫煙」をやめれば上がる? (2009年08月21日)
第20回
実は増えている都会の「マスオさん」!? 不況で復活する大家族主義と二世帯住宅 (2009年08月07日)
第19回
毎夜盛り上がる「婚活バー」に潜入! 玉石混交の婚活業界の見極め方 (2009年07月24日)

バックナンバー一覧

Pick Up

News&Analysis

米国人はなぜトヨタを叩くのか? 日本人が軽視する不信増幅の本当の理由

リコール問題を機に、手のひらを返したように、米国で広がるトヨ‥

今週のキーワード 真壁昭夫

「子ども手当」の満額支給に黄信号! 今こそ問う“誇大広告政治”の功罪

民主党の目玉政策だった「子ども手当」の満額支給が、いよいよ怪‥

日本人が知らないリアル中国ビジネス 江口征男

中国人エリートの年収が日本人を逆転! 札束で顔を叩く「高級人材争奪戦」の内幕

日系企業が中国人プロフェッショナルを雇い入れるのは、今や容易‥

SPORTS セカンド・オピニオン

直前に迫ったバンクーバー五輪が 今イチ盛り上がらない原因

大会が始まれば、多くの人が日本選手を応援するのだろうが、ひと‥

最新の連載一覧

すべての連載

特集を見る

Diamond Premium 最新記事 無料会員登録すると全文が読めます

Close-Up Enterprise
暗中模索のウィルコム問題 最後のPHS事業者の末路
本荘修二の実践講座! 社員を動かすウェブ
IT革命で崩れたコミュニケーションの 「お作法」を作り直そう!
山崎元のマネー経済の歩き方
大学生に資産運用をどう教えるか
野口悠紀雄 未曾有の経済危機を読む
1人当たり時価総額で10~200倍の開き! 日米企業間のビジネスモデルの圧倒的違い
日本を元気にする企業の条件
神戸のライジングスター! 血液検査でお馴染みのシスメックスが 作り上げた“仕組みビジネス”の凄み
公認会計士・高田直芳 大不況に克つサバイバル経営戦略
“トヨタ黄色信号”はリコール前から点滅!? 株価指標でわかる自動車業界の優勝劣敗
IFRS最前線
リースor購入どっちがおトク!? 煩雑化するリース会計攻略法を探る
インターネット上の“不満の声”
企業に向けられたインターネット上の“不満の声”。うまくさばく秘訣は?
DOL編集部のツイッターを開始
最新記事の話題から編集部の日常まで、24時間つぶやきます。フォローよろしくお願いします。

Business information

著者プロフィール

西川敦子
(フリーライター)

1967年生まれ。上智大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、独立。週刊ダイヤモンド、人事関連雑誌、女性誌などで、メンタルヘルスや介護、医療、格差問題、独立・起業などをテーマに取材、執筆を続ける。西川氏の連載「『うつ』のち、晴れ」「働く男女の『取扱説明書』」「『婚迷時代』の男たち」は、ダイヤモンド・オンラインで人気連載に。

この連載について

仁義なき最新の婚活事情から、結婚をビジネスにする企業、結婚生活や離婚の実態までを徹底取材。「結婚」という2文字に翻弄される男たちの姿を追う。はたして「結婚」は男を幸せにするのか――。

西川敦子氏の最新刊!「ワーキングうつ」

ダイヤモンド・オンライン、アクセス数ナンバー1の人気連載を大幅加筆・修正し遂に書籍化!「職場うつ」から休職→退職→再就職困難→生活保護という、急増する「貧困への負のスパイラル」を断ち切るための5つの方法を紹介。1500円(税別)

Recommend 話題の記事

野口悠紀雄 未曾有の経済危機を読む
1人当たり時価総額で10~200倍の開き! 日米企業間のビジネスモデルの圧倒的違い
今週の週刊ダイヤモンド ここが見どころ
巷に溢れる悪徳業者を見極めよう! 困らない「葬儀」のイロハを徹底解説
エコカー大戦争!
トヨタや日産の敵?日本企業を惑わす 米新興電気自動車メーカーの本当の実力
はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路
テレクラ通いで反撃準備? 壮絶ないじめと闘う“反骨の営業マン”
イマドキ職場のギャップ解消法
「大卒には絶対負けない!」 なぜ高卒社員は大卒社員に闘争心むき出しなのか
業界別 半年先の景気を読む
次に外資が群がるのは中央アジア!? 世界が注目する「鉱物資源の宝庫」 の実力
経済ジャーナリスト 町田徹の“眼”
それでもボルカールールは必要 「大き過ぎて潰せない」まま放置より良策だ
格差社会の中心で友愛を叫ぶ
“ワケあり”キャバ嬢にアラフォー日雇派遣!貧困の泥沼にはまる女たち
日本を元気にする企業の条件
神戸のライジングスター! 血液検査でお馴染みのシスメックスが 作り上げた“仕組みビジネス”の凄み
IFRS最前線
リースor購入どっちがおトク!? 煩雑化するリース会計攻略法を探る

雑誌定期購読のご案内


詳しくはこちら

特大号・特別定価号を含め、1年間(50冊)市価概算34,500円が、定期購読サービスをご利用いただくと25,000円(送料込み)。9,500円、約13冊分お得です。さらに3年購読なら最大49%OFF。


詳しくはこちら

1冊2,000円が、通常3年購読で1,333円(送料込み)。割引率約33%、およそ12冊分もお得です。
特集によっては、品切れも発生します。定期購読なら買い逃しがありません。


詳しくはこちら

年間12冊を定期購読すると、市販価格8,400円が7,150円(税・送料込み)でお得です。お近くに書店がない場合、または売り切れ等による買い逃しがなく、発売日にお手元へ送料無料でお届けします。
※別冊・臨時増刊号は含みません。


詳しくはこちら

偶数月の1日発売(隔月刊)。1年購読(6冊)すると、市販価格 5,880円→4,700円(税・送料込)で、20%の割引!
※別冊・臨時増刊号は含みません。

お知らせ・ご案内

会員専用ページ開始のお知らせ
7月より一部の記事で、無料会員登録した方だけが全文を読める形に変わりました。詳細はこちらをご覧ください。