特別研究:プロフェッサー・サカキが徹底分析
富士フイルムホールディングスは今が買い時!最新決算で算出! 国際優良銘柄の「底値」がわかった!

【第7回】2012年5月23日公開(2012年5月24日更新)
榊原正幸

「掛け目」を用いて資産の現金価値を算出

 ではここで、富士フイルムホールディングス(%%%4901%%%)の貸借対照表を見ながら「清算価値」を割り出してみましょう。下記の(表1)をご覧ください。

 表1は、同社の2009年3月期から2012年3月期までの貸借対照表のデータを集計したものです。

 表の一番右に「掛け目」という列がありますね。これは、各項目に関する「評価倍率」で、0%~100%までのレーティングを施してあります。数値が高いほど、現金化しやすい資産となります

 たとえば、「現金及び預金」は、そのまま100%現金ですので、掛け目は100%です。このようにして、貸借対照表の各項目に対して、一定の掛け目を掛けた、「掛け目後の貸借対照表」が下記の表2になります。

 つまり、現金化しようとした場合、このくらいのディスカウントを受け入れなければならないだろうという倍率を、各項目の帳簿価格に掛けたわけです。

 こうすることで、その企業の「本当の資産価値」がわかります。そして、負債は全て100%の掛け目を掛けてあります。負債を決済する場合には、ディスカウントはないからです。

 掛け目を掛けた資産価額の合計から、負債価額の合計を引くと、その企業の清算価値が算出され、これを発行済株式総数で割れば「1株当たりの清算価値」が算出されます。私は「補正BPS」と名付けました。

 次ページでは清算価値や補正BPSを示し、現在の株価とを比べてみて、同銘柄の現状を分析します。

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本当の資産価値は帳簿上の価値の半分以下!

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