「株主優待」を選ぶとき、優待品の内容以外に注意すべきこととは?「株主優待株」への投資で損や失敗をしないための6つのポイントを紹介!
発売中のダイヤモンド・ザイ4月号の別冊付録は「【株主優待】カレンダー(2022年4月⇒2023年3月)」! この別冊付録では、月ごとに権利が確定する注目の「株主優待株」を紹介。株主優待の権利確定月は3月に集中しているが、権利確定月が異なる株主優待株を多数保有していると、一年中株主優待をもらって楽しむことができる。カレンダーには、株主優待株を選ぶときの心得なども掲載しているので、株主優待株を狙いたい投資家には参考になるはずだ。
今回はこの別冊付録から「株主優待株」を選ぶときに失敗しないためのポイントを解説した記事を公開!
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株主優待を選ぶときは、本当に欲しいかどうかをよく考える!
生活圏内で使えるかどうかや、優待品が届く時期にも注意しよう
日本には約3900社の上場企業があるが、株主優待を実施しているのは、そのうちの約1500社。そこから投資する銘柄を絞っていく際には、次の6つのポイントを心がけたい。
【株主優待株選びの6つのポイント】
①自分が欲しいと思う株主優待を探そう
②生活圏内で使える株主優待を選ぼう
③株主優待品が届く時期をばらけさせよう
④利回りが高くてお得な株を狙おう
⑤長期保有優遇の有無を確認しよう
⑥赤字の会社はできれば避けよう

順に説明していこう。まず、もっとも大切なのは①にあるように、その株主優待を自分が本当に欲しいか、必要としているか、という視点を持つことだ。たとえば、いくら魅力的に見えたからといって、一人暮らしの人が大量の生鮮食品が届く株主優待を選択してしまうと、食べ切れない恐れがあるだろう。
また、日用品や衣類、アクセサリーなどのモノがもらえる株主優待も、趣味が合わなければ使わなくなるかもしれない。優待品の詳細はあらかじめ発表されている場合が多いので、投資する前に入念なリサーチが必須だ。リサーチをせずに優待品を受け取り、ムダにしてしまったら元も子もないので「本当に欲しいし、使い切れる(食べきれる)」と確信できるものを選びたい。
食事券や優待券などの株主優待については、自分の生活圏内で使えるものを選ぶべきだ。株主優待で、レストランの食事券やスーパー、薬局などのお店の割引券・優待券を贈呈する銘柄は多い。なかには、ネット通販でも使える優待券を贈呈しているケースもあるが、店舗でしか利用できない仕様になっていることもよくある。せっかく株主優待で割引券などをもらっても、近所に使える場所がなければ紙くずになってしまうので要注意。特に、今はコロナ禍で閉店する店舗も増えているので、使える店舗の確認は怠らないようにしたい。
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次に、株主優待品が届く時期がばらけるように銘柄を選ぶのも大切だ。保有する銘柄数が増えてくると、届く優待品の数も増える。賞味期限がある生鮮食品や、使用期限がある食事券などは、一気に届くと使い切れなくなりがち。そのため、届く時期を戦略的に分散させよう。
権利付最終日までに株を買って、実際に優待品が手元に届くのは2~3カ月後になること多い。同じタイミングで複数の株主優待株を買うと、届くタイミングも近くなるので、最初から権利確定月の異なる銘柄を組み合わせるのも一案だ。ただし、農産物は収穫時期に合わせて一気に届く。たとえば、米なら10月に集中しやすい。それも加味して、1年中株主優待を楽しめるように工夫しよう。
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お得な株主優待株を探すには「利回り」をチェック!
ただし、業績悪化で株価が下がって利回りが上昇した株には注意

株主優待株の中には、似たような優待品を贈呈している銘柄もたくさんある。たとえば「QUOカード」などの金券類や、ポイント制の株主優待サービス「プレミアム優待倶楽部」を導入している企業は数多い。同じ優待品がもらえるなら、少しでもお得な銘柄を選びたいものだ。
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そこで注目すべきなのが、投資金額に対する収益の割合である「利回り」。株主優待の利回りと配当利回りの「合計利回り」がなるべく高いものを探すことで、お得な銘柄を引き当てることができる。利回りが高い株だと、もし株価が下がっても配当や株主優待の利回りで損失を補いやすく、長期投資に向いている。
合計利回りは、もらえる株主優待や配当が多いと上昇する。一方で、株主優待や配当が変わらず、株価だけが下がった場合にも上昇する。つまり、下落局面は買いチャンス。もちろん、業績が悪化して株価が下落した場合は慎重になる必要があるが、買うタイミングをよく考えることは重要だ。
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株を長年保有することで利回りが上昇する「長期保有優遇制度」の有無も調べておきたい。株主優待株の中には、1年や3年など、その株を一定期間以上持ち続けている株主を優遇し、株主優待の内容をグレードアップしてくれる銘柄もある。長期投資を考えている人にとっては有利なので、注目しておくといいだろう。

以上を踏まえたうえで、最後に注意しておきたいのが、なるべく赤字経営の企業は避けることだ。株主優待の内容の良さや利回りの高さは大切だが、株主優待の制度が今後も維持されるかはもっと重要だ。
企業は、利益を株主に還元し、投資対象としての魅力を高めるために株主優待や配当を実施している。しかし、肝心の業績が悪化して、利益を株主に還元できる状態でなくなれば、株主優待や配当を改悪したり、廃止したりするリスクが高まる。そのため、業績面で安定性や成長性に優れた企業を選んだほうがいいだろう。
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