1クラス20~30人程度の少人数制で、きめ細かく生徒のタイプを把握して向き合う教育が特徴だ。海外の名門大学から、理系、芸術系まで進路は幅広い。学力強化から進路情報の提供まで、「オーダーメイド」のサポートで生徒に寄り添う。
北豊島中学校・高等学校
河村惠子校長
河村惠子校長
「社会で活躍できる女性」の育成を目指し、1926(大正15)年に創立された女子の伝統校。高校にはG.P.(グローバルプログラム。国際英語コースを改編)を設置し、2023年春には、卒業生85人と小規模校ながら、延べ73校の海外大学合格者を出した。
そのグローバルプログラムは、ネイティブと日本人の2人の教員が担任を務め、HRも英語で行う。週の授業の3分の1は英語で行い、生徒たちが英語でプレゼンテーションをする機会も多く設定。さらに、教科の枠を超えて幅広い教養を身に付けるリベラルアーツ教育で、世界の多様な価値観に視野を広げる。こうした日々の学びは、海外大学に行っても通用する力となる。
入学直後はネイティブ教員の話を聞くのがやっとだった生徒も、徐々に楽しんで会話をするようになる
放課後に行われる「ラウンドテーブル」では、ネイティブ教員のマンツーマン指導を受けられるため、プレゼンの準備や英会話の練習などでネイティブ教員と過ごすのも日常の光景だ。「英語をもっと勉強するために、海外大学に行きたい」と考え始める生徒に、教員は海外大学の受験情報を提供するなど、徹底したサポートを惜しまない。そうして生徒たちが挑戦した結果、カナダのブリティッシュコロンビア大学、英国のマンチェスター大学など、世界大学ランキングで東大・京大に相当するような大学への進学者も出ている。
河村惠子校長は「それぞれがどのような女性として、どんな人生を送りたいかが大事です。生徒たちが目標に向かって頑張り、教員も全力でサポートした結果として、名だたる大学への合格を勝ち取ったということです」と断言する。