ヘッジファンドの米コーチュー・マネジメントは注目の人工知能(AI)企業に投資するだけでなく、文字通り地上レベルにも取り組みたい意向だ。
フィリップ・ラフォン氏の投資会社コーチューは運用規模700億ドル(約11兆円)。テック株やスタートアップへの大型投資で知られる。複数の関係者によれば、先ごろAIデータセンター向けの用地を取得・開発する新会社を立ち上げており、この事業に数百億ドルを投じる可能性がある。
この新会社ネクストフロンティアは、すでに初の大型プロジェクトを進めており、中西部インディアナ州にデータセンター用の土地を取得中だ。ネクストフロンティアの施設はアンソロピックといったAI企業向けサービスを想定している。
コーチューはあらゆる段階でAIブームに乗じたい考え。アンソロピックとオープンAIの株式を大量に握り、データセンターにインフラを提供する企業にも重点投資している。そうした企業には発電タービン製造の GEベルノバ や電力会社 ビストラ などがある。
演算能力がAI業界の成長を抑制する主な要因になる中で、コーチューは世界的な土地取得競争に加わった。
コーチューを率いるラフォン氏はテック業界有数のAI強気筋だ。コーチューはオーストラリアのファームス、シンガポールのデイワン、ブラジルのスカラ・データセンターズなど、世界のデータセンターのスタートアップに数十億ドル規模の投資を行ってきた。AIクラウドの コアウィーブ や、ビットコイン採掘からデータセンター開発に転じたハット8の株式も大量保有している。



