イランは終戦に向けた新たな提案を米国に提示した。和平交渉が膠着(こうちゃく)状態に陥り、自国経済が大きな痛手を負う中、イランが交渉再開に向けて妥協の兆しを示している。
だが事情に詳しい関係者らによると、ホルムズ海峡再開とイランの核開発計画という核心的な問題において双方の隔たりは依然大きい。交渉は引き続き困難を極める可能性がある。
ドナルド・トランプ大統領は5月1日、記者団に対し「彼ら(イラン)は合意を望んでいるが、私は(新提案に)満足していない」とし、「今後の展開を見守ろう」と語った。
関係者によると、イランの新提案は、米国が攻撃停止とイラン港湾の封鎖解除を保証するのを条件に、ホルムズ海峡開放に向けてイラン側の条件を協議するもので、米国に歩み寄る内容となっている。
イランはこれまで、交渉再開の前提条件として米国に港湾封鎖の解除を求めてきた。また、ホルムズ海峡の将来的な管理や核開発計画に関する協議に入る前に、まずは終戦条件に合意するよう求めてきた。
新提案ではさらに、米国が制裁措置を緩和するのと引き換えに、イランの核問題を巡る懸案事項について協議することを盛り込んでいるという。
関係者によると、イランは仲介役に対し、米国側が新提案を受け入れる用意があれば、来週初めにもパキスタンで協議に応じる準備があると伝えた。
イランの国営メディアは、同国が新たな提案を仲介役に提出したことを認め、米国がその論調を和らげるのであれば、外交交渉に復帰する用意があると表明した。
新提案の詳細についてイラン外務省にコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。ホワイトハウスは詳細について言及することを避けた。
ホワイトハウスのアンナ・ケリー報道官は「非公開の外交上のやり取りについて詳細は明かさない。トランプ大統領は、イランが核兵器を保有することは決してあり得ないと明言しており、米国の短期・長期的な国家安全保障を確保するための交渉は継続している」と述べた。



