働き盛りを襲う貧血
その裏には『がん』があることも…

【第2回】2009年12月4日公開(2018年9月28日更新)

 「がんになると貧血になることもあるので、念のために大腸がんの検査をしていただこうと思っています。大腸がんの検査では、まず便潜血反応を調べます。Bさんの場合も調べていますが、これではわからないこともありますので、やはり内視鏡検査が1番いいと思います。大腸がんの内視鏡検査は格段に進歩していて、苦痛も少ないのでぜひ受けてください」

 後日、Bさんが内視鏡検査を受けたところ、大腸がんが発見された。

 大腸がんはがんのなかでも死亡者数が多いがん。それが早期に発見されて治療できたことで、Bさんは仕事をほとんど休まずに仕事に復帰することができた。

 がんを告知されて一番気になったのは仕事のことだ。職場をどのくらい休まなくてはならないのか…。幸いBさんの場合内視鏡での切除で済んだので、1週間程度の入院で済んだ。その後は、すべて会社を休まず、通院のみで治療が行えたことに感謝した。それも早期で発見できたからこそだ。

 貧血がきっかけで見つかったがん。意外な関連性を医師が気付いてくれたことで健康診断の重要性を実感した。

 Bさんは、大腸がんから復帰後、生活を見直した。まず繊維質の多い食事を心がけ、また、運動もはじめ、便通が改善した。

 がんになりやすい体質はいろいろと取りざたされているが、国際的に、運動不足も原因であると発表されていると医師が教えてくれたからだ。

 学生時代に陸上部だったBさんは、軽く走ることからはじめてみた。始めた頃は長年の運動不足がたたって息が切れた。しかし慣れてくるとペースがつかめるようになり楽しくなってきた。ジョギングをはじめて半年後には、市民マラソン大会の40歳以上の10キロのクラスに出るまでになった。

 自覚症状もまったくなかったので、自分ががん患者だったという意識が少ないが、がんになったことでいろいろ見えてきたこともある。来月はがん発見から2年。PET「陽電子放射断層撮影」(正常細胞より3~8倍も多くブドウ糖を摂取するがん細胞の特性を利用した画期的な検査法)によるがん検査を受けようと思っている。

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がん治療が終っても1年に1度はPETを

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