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老後の生活は貯金だけでは乗り切れない!
老後破産にならない&老後の必要資金を確保する
住宅ローンや生活費など4つの基本的な考え方

2016年2月25日公開(2017年11月24日更新)
ザイ編集部
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老後のお金は「貯める」だけでは不十分。年金と金融資産で暮らす老後生活では、毎月の赤字は破綻へのカウントダウン。生活コストを把握して、なくせる支出や減らせる支出にきちんと対策を立て実行していくことがまずは最も重要に。

【老後のお金の考え方1】
高い生活水準を続けたまま老後を迎えるのが最も危険
まずは支出を減らすことが重要、1万円減らせば2万円の効果!

 老後破綻を招きやすいのは、貯蓄が少ない人より、生活コストが大きい人とファイナンシャルリサーチ代表の深野康彦さんは指摘。

 「年金が月22万円として、それまで30万円で暮らしていた人は約3割減、40万円だった人は約半減に。しかし、いきなり生活水準を下げるのは難しく、赤字分は貯蓄を取り崩すことになり破綻に近づきます」(深野さん)

 毎月5万円の赤字で、さらに車の維持費などをボーナスに頼っていたなら、年100万円近くもの資産が消えていく計算になる。逆に、年金の範囲内で暮らせるなら、貯めた老後資金はそのまま。

 生活費を1万円減らしその額を貯金に回せばその効果は2倍になる。生活コスト引き下げは、資産形成以上に価値のある老後対策に。

【老後のお金の考え方2】
保険や通信費などのムダは老後の命取りの最大要因に
家計を把握し固定費のムダを見直すこと!

 生活コストを下げるために、まず見直すべきは固定費だ。保険料や通信費などのムダ払いを続けると老後資金も貯まらない。さらに老後になってもムダ払いが続くと、貯めた老後資金に頼らざるを得なくなる。現役での生活でも、老後生活でも、見えないムダの影響は計り知れない。

 しかも、保険料や通信費は、食品や日用品と違い適量を判断するのが難しい。生活設計塾クルーの深田晶恵さんは、そもそも現在自分が払っている固定費はおろか、1カ月の生活費をきちんと把握している人はとても少ないという。

 「どの世代も現状の把握が大切。まず、今の家計を知らなければ減らせる部分も、自分が蓄えておくべき貯蓄額の目安もわかりません」(深田さん)

 まずは1カ月のお金の流れを整理し、支出を管理することが先決だ。

【老後のお金の考え方3】
返済計画を早めに見直して退職金はなるべく使わない
退職までに住宅ローンを完済し老後に大きな支出の負担を残さない!

 老後の生活費への影響が大きいのが住居費。賃貸の場合は負担が重ければより安い物件に引っ越せばいいが、住宅ローンは返済が終わらない限り年金生活に重くのしかかる。

 「退職金で返せばいいといっても、退職金も貴重な老後資金。退職後は貯蓄を増やすことは難しいので、安易に頼るのは禁物です」(深野さん)

 住宅ローンを組んでいるなら、残債と完済予定の年齢の確認を。

 「60歳時点で残債が500万円以上あるなら要注意。65歳まで再雇用で働くにしても、給料は現役の時ほどもらえません。60歳以降のローン返済はきつくなるので、返済計画を早めに見直し、退職金を使わず60歳、遅くとも65歳までの完済を目指すのが鉄則です」(深野さん)

【老後のお金の考え方4】
老後資金を投資に回すなら不動産より株や投資信託を買う
老後のベストな資産運用方法は所得にならない商品への投資!

 老後資金を不動産投資に回す人も多い。たしかに毎月の家賃収入は魅力だが、所得となってしまう点に注意が必要だ。

 「老後は最終的にすべての人が国民健康保険に加入します。この保険料は前年の世帯所得がベースで、年金から自動徴収。家賃収入は所得に合算されてしまうので保険料が上がることに。さらに現役並みの所得となれば、70歳以上は2割、75歳以上は1割になる医療費の自己負担も、ずっと3割のままです」(深野さん)

 その点、株や投資信託は、どれだけ儲けても利益に対し約20%の税金がかかるだけで、保険料が増える心配は無用。株や投資信託こそが高効率の投資方法と言えるのだ。

 こうした考え方を身につけることで、お金を増やし安泰老後を掴む第一歩を始めてほしい。

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