2016年の大統領選挙は、この4元構造の中で争われたといっていい。このため、最後まで先が読めない展開となり、しかもトランプ氏が勝利するという異例の事態となった。

「親グローバル化vs反グローバル化」という対立軸がなければ、民主党主流派の支持を得ていたクリントン氏が、共和党主流派の支持を欠いたトランプ氏に敗北するなどということは、あり得なかっただろう。

 要するに、今日の「右vs左」と「親グローバル化vs反グローバル化」という2軸から成る4元構造に対して、既存の二大政党制では、もはや対応できなくなったのである。

 だから、米国の政治は混迷しているのだ。

共和党の「反グローバル化」進む
民主党主流派の動きがカギを握る

 この「右vs左」「親グローバル化vs反グローバル化」の4元構造の枠組みを念頭に置いて、改めて、米国の中間選挙の結果を振り返ってみよう。

 中間選挙前は、トランプ大統領の数々のスキャンダルや失態もあって、民主党の優勢が伝えられていた。しかし、ふたを開けてみれば、民主党は確かに下院で過半数を獲得したものの、大勝利とは必ずしも言えない。

 これは、「反グローバル化/右」の支持基盤が依然として強いということだろう。

 また、共和党では、穏健派の議員が何人か落選し、しかも、ボブ・コーカー氏ら反トランプの有力議員が引退したため、今後、共和党ではトランプ色(反グローバル化)が強まるのではないかと言われている。

 つまり、「親グローバル化/右」に属していた共和党の勢力が、下方へとシフトするということだ(図3)。