自民党の前身、日本自由党を創設するための資金として、現在の貨幣価値で最大390億円ものカネを用立てた「政界の黒幕」辻嘉六と、その娘で「保守本流の女帝」と呼ばれた辻トシ子についての新事実が明らかになった。辻親子のカネの源流は、戦時中に戦略物資などを調達する中で巨利を得た児玉誉士夫だった。『昭和の女帝 小説・フィクサーたちの群像』のモデルである女性の謎に迫る、特集『小説「昭和の女帝」のリアル版 辻トシ子の真実』では、本邦初公開の遺言状や手帳などを基に、戦後の経済復興や日本政治の真実を明らかにする。