(4)国民健康保険に加入する

 定年後の健康保険で、最後の砦となるのが国民健康保険だ。

 国民健康保険の保険料は、住所地の自治体によって大きく異なり、財政の不安定な自治体はそもそも保険料も割高だ。また、保険料計算のベースになっている「所得割」は、前年の所得に応じて保険料が決まる。定年退職したては、前年の所得が高いので、それに比例して保険料も高くなる。

 また、会社員の健康保険は、扶養家族の分の保険料を支払う必要はないが、国民健康保険は加入する家族の人数に応じた「均等割」があるため、たとえ家族に収入がなくても、その分の保険料は負担しなければならない。

 この他、市区町村によっては、世帯単位で徴収する平等割、固定資産税などに応じて徴収する資産割を導入しているところもあるため、(1)~(3)の制度に比べると、保険料が割高になることがある。

 保険料をできるだけ抑えたいなら、その他の制度と比較してから加入先を選ぶようにしたいが、保険料が高いからといって手続きしないと、のちのち大変なことになる。

 とくに高齢になると、病気やケガをして医療機関を受診する確率は高くなる。健康保険に何も入っていないと、病気やケガをしても保険給付が受けられなくなり、医療費の負担が生活を困窮させる可能性もあるからだ。

 国民健康保険に加入する場合は、その他の保険の資格喪失から14日以内に手続きする必要がある。無保険にならないように、扶養家族の分も含めて忘れずに加入手続きをしておこう。

(フリーライター 早川幸子)