年収が高い大学卒業生の年収は、大学の偏差値と比例しているのでしょうか? Photo:PIXTA

「社会に出れば学歴なんて関係ない」「高学歴なのに仕事ができない人が多い」

 そんな声を当たり前に聞くようになった昨今。かつてに比べると、世の中の“学歴主義”も和らいでいるような印象さえあります。しかし、出身大学別に年収を見ていくと、どうでしょうか。

 就職・転職のためのジョブマーケット・プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社は、「出身大学別 30歳年収ランキング」を発表。今回の調査レポートでは、OpenWorkに登録された年収データと出身大学データを集計し、各大学出身者の年収と年齢の分布から、30歳時の想定年収を算出しています。

 では、出身大学によって年収にどれくらいの差があるのか、集計条件を満たす100校から上位30校を見ていきましょう。

※集計期間内(2018年3月~2019年7月)に「OpenWork」へ登録のあった年収及び出身大学データのうち、50件以上データのあった大学100校、1万8651人を対象データとして集計。大学院は除外し、各大学出身者の年収と年齢の分布から30歳時想定年収を算出した。

出身大学別30歳年収ランキング
1位はもちろん東大、2位以降は…

「出身大学別30歳年収ランキング」の1位は東京大学で、年収810万9000円となりました。今回の調査で唯一の年収800万円超えです。

 2位は一橋大学(年収739万6000円)、3位は京都大学(年収727万6000円)と、トップ3は国立大学が占めました。また、東京大学と一橋大学の差はおよそ70万円で、東大卒業生の圧倒的な稼ぎっぷりが浮き彫りになっています。

 私立大学トップは、4位の慶應義塾大学(年収726万6000円)で、早稲田大学は6位(年収654万3000円)でした。そして、トップ10には、国立大学が6校、私立大学が4校ランクインしています。