ネット世界の覇者であるGAFAは、近いうちにその利益の源泉を失うことになる。ビジネスの主戦場がネットに移ることで、個人情報の重要性は飛躍的に高まっている。その個人情報を自らの手で管理・運用される仕組みが国内外で整備されつつあり、特定企業による情報の独占が許されなくなるからだ。去る10月8日、総務省と経済産業省は「情報信託機能の認定に係る指針ver2.0」を公表した。これは2017年11月から議論が進められてきた、情報銀行を認定するルールである。こうしていま、日本では情報銀行が生まれつつあるのだが、その実像はなかなか想像しにくい。諸外国の事情にも精通した花谷昌弘氏(株式会社NTTデータ 金融事業推進部・デジタル事業推進部部長)に話を聞いた。
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