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フェイスブックが翻弄された「表現の自由」と「フェイクニュース対策」は、「公益」と「私益」という両立が難しい二律背反のビジネスモデルのジレンマ

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ニューヨーク・タイムズの記者シーラ・フレンケルとセシリア・カンの『フェイスブックの失墜』(長尾莉紗、北川蒼訳、早川書房)は、全世界に30億のユーザーを抱えるプラットフォーマーが頂点から転落していく経緯を描いている。創業者でCEO(最高経営責任者)であるマーク・ザッカーバーグと、広告部門を率いて同社を躍進させたCOO(最高執行責任者)のシェリル・サンドバーグが中心人物だが、両者が暗闘していたというわけではない。フェイスブック内部の権力闘争は興味深いものの、ここでは「表現の自由」と「フェイクニュース対策」の隘路でSNSの巨人がどのように翻弄されたかを見てみたい。

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