飲み会の画像写真はイメージです Photo:PIXTA

「会社の新年会、正直行きたくない…」。若者の酒離れが進む中、ダルい飲み会を敬遠したくなるのは当然です。しかし、実は「飲み会に参加する人ほど年収が高い」という驚きの研究結果が存在します。そこで問題となるのは「どの会に行くべきか」です。単なる時間の無駄に終わる会と、将来の資産となる会。両者を分けるのは、ある“たった一つの条件”でした。参加するだけでキャリアの成功確率が上がる、意外な判断基準を解説します。(文/心理学者・立正大学客員教授 内藤誼人)

お酒を飲む人ほど
高収入という研究結果

 日本の飲酒率は、全体として減少傾向にあります。特に若い世代での「酒離れ」が顕著で、忘年会や新年会にも参加しない人が増えているそうです。

 たしかに、会社の飲み会には参加したくないという若者の気持ちもわかります。年配のおじさんたちの愚痴や不満に何時間も付き合わされるのはたまったものではありませんから。

 しかし、本稿では、それでも飲み会には積極的にできるだけ参加したほうがいいよ、というアドバイスをしたいと思います。

「飲み会なんて、ただの時間と労力と金銭の無駄使いなのに、どうして?」と思うかもしれませんが、本当に無駄でしかないのかというと、そうでもありません。

 お酒をよく飲む人は、なぜか収入が高いという傾向があるのです。

 これを「ドリンカーズ・プレミアム」と呼びます。

 テキサス州ダラスにある経済コンサルティングファームであるアナリシス・グループのベサニー・ピーターズは、フルタイムで働く男性4242名、女性3371名を対象にした大規模調査により、お酒を飲む人は、飲まない人よりも高収入であることを突き止めました。

 どうしてお酒を飲むことが高収入につながるのでしょうか。

 その理由は、お酒を飲むことが人脈のネットワークを広げることにつながるから。自宅で一人きりでお酒を飲んでいてもネットワークは広がりませんが、外に飲みに出かけると、いろいろな人に出会うことができます。そしてそこで出来たネットワークが収入を押し上げる働きをするのです。

 いろいろな交流会に参加するようにすると、新しい出会いがあり、新しい人間関係が形成されます。そういうネットワークが新しいビジネスチャンスをもたらすきっかけとなることは珍しくありません。したがって、飲み会には基本的に参加したほうがいいのです。もちろん、あらゆる飲み会に参加したほうがいいというわけではありません。

 実は、参加すべきかどうかを判断する簡単な基準があります。