2021年10月、首相に就任した岸田文雄は福島県の東京電力福島第1原発を訪れ、保管中の大量の処理水について海洋放出を急ぐ意向を強調した。それから1年10カ月。岸田は最後の断を下した。政府の説明が「不十分」なまま、処理水の放出は8月24日に実施することになった。

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