40代以降も疲れにくい人が「3時のおやつ」に食べる物4選【医師が解説】写真はイメージです Photo:PIXTA

「疲れやすい」「集中が続かない」――若い頃には感じなかった体の不調に気づき始める40代以降のビジネスパーソンは多い。こうした問題を解決するには、「毎日の食べ方」を改善することが不可欠だ。前編で紹介した4つの栄養素を押さえた上で、具体的な悩みを解決する「食べ物の選び方」について見ていこう。(デジタルハリウッド大学大学院特任教授、東京科学大学医学部臨床教授 加藤浩晃)

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「午後の集中力低下」には
食べ順とGI値で対処する

 ここで、多くのビジネスパーソンが抱える具体的な悩みに踏み込みたい。

「午後になると集中力が落ちる」という話は、40代以降に増える典型的な訴えだ。午後の眠気や集中力低下には睡眠やストレス、昼食の量などさまざまな要因が関わるが、見落とされがちな原因の一つが、ランチ後の血糖値の急上昇と急降下(食後高血糖と反応性低血糖)である。

 うどん、ラーメン、丼ものといった高GI食を取ると、食後血糖値が急上昇し、その後インスリンの過剰分泌により急降下する。この乱高下が午後の眠気や集中力低下、イライラを引き起こす。

 さらに、慢性的な血糖スパイクはインスリン抵抗性を高め、内臓脂肪を蓄積させて芳香化酵素(アロマターゼ)活性を介してテストステロンをエストロゲンへ変換しやすくする。つまり、糖質に偏ったランチが続くと、午後のパフォーマンス低下だけでなく、内臓脂肪の蓄積やインスリン抵抗性を通じて、長期的なホルモン環境にも悪影響を及ぼしかねない。

 対策はシンプルだ。たんぱく質と野菜から食べ始め、糖質を最後に回す「カーボラスト」である。同じメニューでも、食べる順番を変えるだけで血糖上昇曲線は明らかに緩やかになる。米国の新ガイドラインが推奨する「Real Food」中心の発想とも完全に一致する。

 15時前後の間食も「我慢するもの」ではなく、「戦略的に取るもの」と捉えたい。