40代から「疲れやすくなる人」と「疲れにくい人」食事に表れる決定的な違い写真はイメージです Photo:PIXTA

「最近、午後になると頭が回らない」「疲れているのに、なぜか甘いものに手が伸びる」。40代以降の不調は、運動や睡眠だけでなく、毎日の食べ方とも深く結びついている。『ビジネスマンが知っておきたい「男性更年期」の話』第4回は、ビジネスパーソンが知っておくべき「40代からの栄養戦略」について解説する。(デジタルハリウッド大学大学院特任教授、東京科学大学医学部臨床教授 加藤浩晃)

「ちゃんと食べている」のに
不調が続くワケ

「3食しっかり食べているのに、疲れが抜けない」
「健康診断の数値は問題ないのに、午後はぼんやりする」

 40代以降のビジネスパーソンから、こうした声を本当によく聞く。

 本連載第2回では「運動(筋トレ)」(詳細は『40代から「急速に老けていく人」と「若々しい人」を分ける“たった1つのシンプルな習慣”』)、第3回では「睡眠」(詳細は『「寝ても疲れが取れない人」が根本的に間違えている“たった1つのこと”』)を取り上げてきた。

 しかし、いくら筋トレをしても、いくら睡眠を確保しても、体をつくる材料そのものが整っていなければ、ホルモン環境もコンディションも安定しない。

 ここで多くの人が見落としているのが、「何を食べるか」よりも「何が体内で起きているか」という視点だ。

 テストステロンはステロイドホルモンの一種であり、その分泌経路(視床下部─下垂体─精巣系、いわゆるHPG軸)は、血糖変動、慢性炎症、栄養素の充足度に強く影響を受けることがわかっている。つまり、毎日の食事の質は、ホルモン分泌の「上流」を直接的に左右しているのだ。

 20代、30代であれば、多少食事が偏っていても若さでカバーできた。しかし40代以降は、食べたものがそのまま翌日のパフォーマンスとして可視化されるようになる。