中世ヨーロッパの人々が神への信仰と救済への願いをベースにして考え、論じていた中世哲学は、まさに「未来への祈り」。それゆえ現代に生きるわれわれの課題とじつは直結していた。中世哲学を研究し続けて40年の慶大名誉教授が、その醍醐味を語る。※本稿は、山内志郎『中世哲学入門 存在の海をめぐる思想史』(ちくま新書)の一部を抜粋・編集したものです。
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