富裕層写真はイメージです Photo:PIXTA

中東情勢の緊迫化を背景に、日経平均株価が急落するなど不安定な状況が続いています。株価が乱高下する中で、莫大な資産を持つ富裕層は何を考え、どう行動しているのでしょうか。(アレース・ファミリーオフィス代表取締役 江幡吉昭)

株価が不安定なとき
頭のいい富裕層が考えていること

 日経平均が急落すると、必ずと言っていいほど同じ光景が繰り返されます。

 テレビやインターネットでは悲観的なニュースがあふれ、SNSでは「もう終わりだ」「今すぐ売った方が良い」そのような気分になる声が広がるのです。

 しかし、私がこれまで見てきた賢い富裕層は、こうした状況でも驚くほど冷静です。むしろ、一般の投資家とは全く違う行動を取ることが多いと感じています。

 彼らの行動を観察していると、ある共通点が見えてきます。

 それは、暴落時にこそ「情報の扱い方」と「行動のタイミング」に大きな差が出るということです。

 なにも特別な投資手法を使っているわけではありません。富裕層の投資行動は、むしろ非常にシンプル。

 大きく分けて3つの共通点があります。

(1)ニュースではなく「一次情報」に触れる

 多くの個人投資家は、投資判断をニュースやYouTube、SNSの解説動画などから得ようとします。しかし富裕層は、そうした二次情報をあまり重視していません。彼らがまず見るのは、一次情報です。

 一次情報とは、株式投資であれば、企業の有価証券報告書などのIR資料。為替であれば経済統計の数字。今回のような地政学リスクの場合は、現地での報道や政府見解の原文などです。