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パナソニックの三洋電機買収が示した
「現金」買収時代の到来

――金融危機でM&Aの主役に躍り出たキャッシュ・リッチ企業たち

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11月7日、パナソニックの三洋電機買収が発表された。パナソニックの自己資本比率はトヨタすら凌ぎ、しかも自己資本のかなりの部分が「現金」で占められている。今回パナソニックは、その潤沢な「現金」を元手に三洋電機を買収するという。これまで事業会社による買収といえば合併や株式交換が多用されてきたが、新株を発行させるか自社株を差し出すかはともかくとして、従前の株主の価値を希薄化させることになり、現在の株安の状況下では結果的には高くつく。今後はキャッシュ・リッチな事業会社がM&Aの主役になりそうだ。

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