「旧皇居に宿泊できる」。そんな噂を聞いて、筆者が向かったのは奈良県賀名生の山奥だった。迎えてくれたのは、かの「マッカーサー参謀」として知られる大本営参謀・堀栄三の孫。そこには皇居のような華やかさはなかったが、観光地にはない貴重な文化財で溢れていた。※本稿は、辻田真佐憲『ルポ 国威発揚―「再プロパガンダ化」する世界を歩く』(中央公論新社)の一部を抜粋・編集したものです。

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